ふりかえれば…まろ

まろやパンダは最近露出が減ってますが、時折更新されてます。

パッチギ!

2005-10-24 | 映画
「パッチギ!」を観ましたよ。
映画館で観そびれていたのでDVDで。
まず何よりもタイトルがいいですね。いろんな意味が込められていて。凝縮されていて。若く、切なく、そして苦くて切実な言葉です。
物事には、時が経っているからこそ語れること、それから、時が経ってしまっているからこそ語らなくてはならないこと、そういうことがあるんだと思います。
私は当時の空気を知らない世代だけれど、たぶん同じ時代を経験したことのある世代なら、もっと思いを強くすることがあるのではないかと思います。
おそらく観る人の立場や世代ごとにそれぞれの楽しみ方があって、パッケージに書いてあるとおり、娯楽性と社会性を兼ね備えたとても素敵な作品だと思います。
個人的にはオダギリジョーさんのキャラはお気に入りです。
でも、やっぱり知らない世代の私が、これを観て何かを語るのはおこがましい気持ちになります。
笹野高史さんの語り口のひとつひとつが心に残っています。
たくさんのメッセージを。受け取ろう。
そうして。明日を生きていこう。

10月26日追記。元ハンセン病患者の訴訟判決が昨日ありました。
決して終わってなどいないのです。そのときのことを知らなくても。続く事実、続く時間の中に、私たちも存在しているのです。

地のものは地で。そのままで。

2005-10-24 | 美味
これ。なあんだ。

焼く前のオートミールクッキーみたい。
って私は思ったんですよ。
正解は。

自然薯のおさしみ。でした。
「ねばねば」というより「もちもち」なのです。
出来たてのお餅みたいな食感なのです。
お餅みたいに喉を詰まらせそうになるくらいの弾力なんです。

こうやって箸で持ち上げることができちゃうんですよ。
箸ではさんで持ち上げるときには。
お皿に手を添えないと、お皿が動いちゃうくらい。
山葵はたっぷり乗せたほうが美味しいですよ。

こちらは「赤城」さんというお店。カウンターだけの小さなお店です。
ご主人自身が釣る鮎や岩魚を出してくださるお店。
お魚もとっても美味しいんですが、こちらのお店のつきだしが本当に美味しいのです。
この日は、二色なます、だし巻きたまご焼、たらこの煮付けの三種。二色なますに入っている胡麻が最高にいいのです。丁寧に炒った胡麻の風味が酸味と甘みとともにふわ~っと香ってきて、なんとも食欲をそそります。

さて。今はきのこの季節。ということで、「きのこの天ぷら」をいただいたんですよ。舞茸、松茸、そしてナメコ。マイタケもマツタケも、ほんとに香りが良くてとっても美味しい。でも、特筆すべきはナメコ。お味噌汁に入っている小さいものじゃなくて、直径4~5cmもあるナメコの天ぷらです。大きいのにやっぱりとろ~っとしているのです。天ぷらの衣のサクッ。中からナメコがトロ~リ。シアワセですよ。とってもとっても。
蛇足ながら、こちらではキノコのことを「コケ」と呼びます。「コケ採り行ってきたわ」なんて云うんですよ。初めて聞く方はたいてい驚きます。「え。こっちはコケ食べるの?どうやって?」とやっぱり私も驚いたのでした。

そうそう。ご主人は阪神の大ファンですからね。野球に関する発言にはご注意なさってくださいね。