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病気になった時の情報の集め方

2023-10-17 10:34:48 | 健康・医療
ちょっと体調が悪くなったりすると、その症状を基にネット検索することが多くなっています。

こういった場合重篤な病気の例がたくさん出てきますので、自分の症状を見ながら過ごしているといつの間にかよくなってしまうという事がほとんどです。こういった医療に関する情報を収集する際に陥りがちな落とし穴の話です。

誰しも病気になると、健康な時ほど心理的に余裕を持つことができません。誤った情報にすがり、治療に悪影響を及ぼしてしまうことがあるようです。

まず最初が単純化されたシンプルな情報を信じるという点です。例えば「○○するだけでガンが治る」というような単純で分かりやすい情報を優先的に信じ、理解が難しそうだと感じた情報は捨ててしまうという傾向があります。

「ガン」をひとまとめにできないどころか、たとえ同じ「大腸ガン」でもその種類や進行度、できた部位などは人によって異なり、それぞれ治療法も全く異なります。複雑なものを複雑なまま受け入れなければ、真実にたどり着くことはできません。

次が極端に負担の少ない情報を信じるという点です。たとえば「○○せず簡単に痩せる」といった科学的根拠のない、かつ極端に負担の少ない「治療法」や「予防法」はインターネットや本でたくさん見つかるでしょう。

簡単に実現できる対策に誰もが魅力を感じるからこそ、この種の宣伝文句が流布しているのです。当然ながら物事の真偽は、実現性の難易とは関係がありません。簡単にできることばかりを優先していると、気づけば正確な情報から遠ざかっていることがあります。

最後が信じたい情報を信じるということです。たとえば「何も治療しなくても○○は自然に治る」という情報が入ると、その考えを補強してくれる情報を無意識に集めてしまう傾向があります。自然科学における真実は、時として自分にとって不快で不都合で、信じたくないものです。

心に余裕がない時ほど意識的にニュートラルな情報収集を心掛けなければ、誤情報に騙されてしまうのです。実際はここに述べた傾向があるとしても、それほど簡単に誤情報を信じることはないと思われますが、この辺りがネット検索の問題点かもしれません。

現在は誰でも簡単に膨大な情報を得ることができますので、その判断に余裕を持つことが重要なのかもしれません。


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