ごっとさんのブログ

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蚊はどうやって人間の匂いをかぎ分けるのか

2019-09-09 10:23:29 | 自然
蚊の繁殖期は夏と言われていますが、このごろ1年中いるような気もします。

耳のそばであの煩わしい音が聞こえてくると、蚊がいるなと気づきますが蚊はどうやって人間の存在を嗅ぎ分けているのでしょうか。

蚊は夕食を探すために1つ以上の感覚器官を使って、近くに新鮮な血は無いかと探っています。この辺りはバージニア工科大学の研究チームが詳しい研究を行っています。

人間や他の動物が息を吐いたとき、二酸化炭素(炭酸ガス)が排出されますが、蚊はこの臭いを感知しています。私が昔聞いたところでは、蚊は炭酸ガスと共に汗などに含まれるアンモニアを検知するするようですが、炭酸ガスがメインなのかもしれません。

蚊の眼は黒と白を見分け、動きも見ることができるようで、さらに温度を感じる感覚機能も持っていることが分かっています。研究チームが行った実験では、バーチャルりリアリティーと飛行シミュレーター技術も使い、多くの蚊を密室の中に放つことから始まりました。

そこで蚊たちに、さまざまな「におい」を嗅がせ「景色」を見せて反応を観察しました。研究チームは、プラスチックで極小の「蚊のヘルメット」を作製し、これにより蚊の脳内の画像を見ることが可能となり、その「思考」の観察が可能となりました。

蚊の頭というと1ミリ程度と思われますが、これに電極の入ったヘルメットとはすごい技術様な気がします。この研究の結果、蚊は炭酸ガスのかすかなにおいを嗅ぎつけると、脳の嗅覚を司る部分から視覚を司る部分にメッセージが発せられ、食べ物を探す行動を取ることが分かりました。

このように嗅覚と視覚が互いに連携し合って、判断を下しているようです。面白い研究として、寝ている人間と起きて蚊をたたこうとしている人間の2人のにおいを蚊に嗅がせました。

24時間後同じ2人のにおいをかがせると、その蚊は賢明にも寝ている人間をターゲットにしたといいます。これが科学的なのか単なる偶然かは分かりませんが、危険をさける蚊の本能なのかもしれません。

余談ですが私は昔から蚊に刺されにくい体質のようです。夕方かみさんと外で何かをすると、かみさんは虫よけスプレーをかけているのにもかかわらず、何カ所か蚊に刺されたといって嘆いていますが、スプレーもしていない私はほとんど刺されません。

今回の研究で蚊は炭酸ガスを検知しているのであれば、同じように呼吸をしているはずなのに不思議なことです。何となく炭酸ガス以外の成分も嗅ぎ分けているような気もしますが、そういった研究が出てくることを待っています。


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