ごっとさんのブログ

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サクラの木とアレロパシー

2017-04-18 11:06:40 | 自然
そろそろサクラの時期も終わりとなってきました。

私は先週ちょうど満開かちらほら散り始めた時期に、隣の市の運動公園というかなり広い公園のあちこちと、その前に流れる川の土手に約1キロにわたってきれいな桜並木がある所に行ってきました。

かなり広い駐車場があるのですが、全く空きがなくしばらく駐車場内に車を止めて、空きを待ちながらサクラを眺める程度でした。このとき駐車場の看板に桜の木の下には、ほとんど雑草は生えてこず、これをアレロパシーと呼ぶというような記載を見つけました。

このこと自体私は初めて聞いたことで、桜の木の下に雑草が生えにくいということすら知りませんでした。

帰ってから早速このアレロパシーについて調べたところいろいろ面白いことが分かりました。まずアレロパシーの定義としては、植物が持っている天然の化学物質が、他の植物・昆虫・微生物などに阻害や促進など何らかの作用を及ぼす現象とされています。

これで家の庭の雑草が色々なものが交じらずに種類ごとにまとまるかの説明がついた気がします。

先ほどの桜の例では、クマリンという物質が葉に含まれており、それが地上に落ちて他の植物を阻害しているようです。このクマリンはやや専門的に言えばラクトンといわれる仲間で、桜餅を食べたときの芳香は主にこのクマリンによるものです。このように食べているものですから当然毒性はほとんどありませんが、他の植物の生育を抑制する作用があるというのは面白いものです。

このアレロパシーの強い植物としてはセイダカアワダチソウという帰化植物が有名なようです。これはアメリカ原産で、明治末期に持ち込まれた様ですが、非常に繁殖力のつよいススキなども排除し、全国に広がっています。最盛期には非常に大きくなり問題であったようですが、現在では養分の問題や自分自身にアレロパシーが作用し通所の雑草となっているようです。

現在我が家の庭では紫色のハナダイコンが半分近くを占め、その反対側に白いハナニラが咲いています。これがうまくすみ分けているのもアレロパシーという現象で説明がつくような気がします。そのほか生垣とした常盤万作も赤い短冊のような花が満開ですが、思ったほどきれいではありません。

この時期は家の周りを歩いてどんな花が咲いているかを探していますが、薄紫のスミレが何株か咲いています。やはりこの時期はこういったいろいろな花を楽しめる良い時期といえるようです。

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