今回は心筋(心臓の筋肉)の話ですが、私は昔から脈拍がやや早いようです。
特に運動したり緊張したりしなくても100を超えてしまい、頻脈と診断されることが多くなっていました。精密検査などもしたのですが、どうも体質のようでそのままになっています。
心筋は自律的な収縮をし、その収縮は平滑筋と同じように自律神経に支配されていますが、構造的には骨格筋と同じ横紋筋となっています。規則的な縞模様を持つことで、再現性が高く筋細胞全体で同期した収縮が可能となっています。
心臓は血液をポンプで送り出す役割を担っているので、袋状の構造を膨らませたり閉じたりする機能が求められます。本来ならば内臓を収縮させるのと同じ平滑筋が向いているはずです。
しかし生命維持の中核であるという性格上、単純に膨らんだり閉じたりすればいいというものではないようです。一度の拍動で常に同じ量の血液を送り出す機能が重要なので、再現性の高い収縮が求められます。
細やかで持続的な血液循環の調整を、生まれてから死ぬまで続ける能力が問われるのです。それを可能にするには、筋肉にもかなり高度のパフォーマンスが要求されます。心臓全体が一斉に収縮してしまうと、ポンプとしての働きを果たせません。
ある部分が縮んでいるときに別の部分が膨らむといった複雑なコントロールができないと血液をうまく送り出すことも迎え入れることもできません。骨格筋のように筋線維が長いと、全体が同時に収縮してしまうのであまり好都合とは言えません。
むしろ小さい細胞が数多くあるような構造の方が局所的に収縮をコントロールしやすいでしょう。こういった事情から、心筋は平滑筋と同じように長さが数十マイクロしかない小さな細胞の集合体でできていて、細胞同士が電気的に連絡を取り合いながら巧みに収縮しています。
その活動のもとにはペースメーカーの役割を担う細胞集団(洞房結節)があり、そこからの指令に沿って部分ごとに順序良く収縮が起こるという仕組みになっています。
統合された意味ある収縮をし、理にかなった運動を休みなく続けるためには、小さな細胞であっても個々に再現性の高さが求められます。細胞のサイズは小さくとも骨格筋と同じような横紋構造が必要になるわけです。
このように心筋は人体において重要な役割を担っている特別な筋肉であり、他の部位には見られない唯一無二の筋肉でもあると言えるようです。
またこの心筋は生まれた時から全く更新されず、一生を過ごすというのも驚きと言えるのかもしれません。
特に運動したり緊張したりしなくても100を超えてしまい、頻脈と診断されることが多くなっていました。精密検査などもしたのですが、どうも体質のようでそのままになっています。
心筋は自律的な収縮をし、その収縮は平滑筋と同じように自律神経に支配されていますが、構造的には骨格筋と同じ横紋筋となっています。規則的な縞模様を持つことで、再現性が高く筋細胞全体で同期した収縮が可能となっています。
心臓は血液をポンプで送り出す役割を担っているので、袋状の構造を膨らませたり閉じたりする機能が求められます。本来ならば内臓を収縮させるのと同じ平滑筋が向いているはずです。
しかし生命維持の中核であるという性格上、単純に膨らんだり閉じたりすればいいというものではないようです。一度の拍動で常に同じ量の血液を送り出す機能が重要なので、再現性の高い収縮が求められます。
細やかで持続的な血液循環の調整を、生まれてから死ぬまで続ける能力が問われるのです。それを可能にするには、筋肉にもかなり高度のパフォーマンスが要求されます。心臓全体が一斉に収縮してしまうと、ポンプとしての働きを果たせません。
ある部分が縮んでいるときに別の部分が膨らむといった複雑なコントロールができないと血液をうまく送り出すことも迎え入れることもできません。骨格筋のように筋線維が長いと、全体が同時に収縮してしまうのであまり好都合とは言えません。
むしろ小さい細胞が数多くあるような構造の方が局所的に収縮をコントロールしやすいでしょう。こういった事情から、心筋は平滑筋と同じように長さが数十マイクロしかない小さな細胞の集合体でできていて、細胞同士が電気的に連絡を取り合いながら巧みに収縮しています。
その活動のもとにはペースメーカーの役割を担う細胞集団(洞房結節)があり、そこからの指令に沿って部分ごとに順序良く収縮が起こるという仕組みになっています。
統合された意味ある収縮をし、理にかなった運動を休みなく続けるためには、小さな細胞であっても個々に再現性の高さが求められます。細胞のサイズは小さくとも骨格筋と同じような横紋構造が必要になるわけです。
このように心筋は人体において重要な役割を担っている特別な筋肉であり、他の部位には見られない唯一無二の筋肉でもあると言えるようです。
またこの心筋は生まれた時から全く更新されず、一生を過ごすというのも驚きと言えるのかもしれません。