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小惑星リュウグウのはやぶさ2が持ち帰った資料を解析

2024-07-14 10:32:48 | 
宇宙にあまり興味がない私ですが、表面の試料の分析結果は気にしています。まあ有機物で新規化合物があっても、微量すぎて構造決定はできそうにないのですが、なにか面白いものが見つかることを祈っています。

海洋開発研究機構などの研究チームが、探査機はやぶさ2が持ち帰った砂状の試料を分析した結果、小惑星リュウグウはかつて水に満ちた天体だったことが分ったと発表しました。

太陽系のもっとも外側で誕生した当初は、氷や液体の形で水が豊富に存在し、岩石などが混ざった泥のような状態だったようです。チームによると、リュウグウの試料は一般的な隕石に比べ、水に触れると分解して消失するマロン酸という物質の含有量が極めて少ないものでした。

また水と鉱物が接触した際に生じる塩が、多くの試料の表面に白い結晶となって残っていました。試料内部に水が抜けてできたとみられる空間が多かったこともあり、かつては水が豊富だったと結論付けました。

水はその後蒸発や化学反応などで失われ、現在は鉱物の隙間に残る程度なっています。またこの試料にはアミノ酸などの材料となる分子が含まれており、地球の生命や水が小惑星からもたらされたとする説を補強する成果も出ています。

研究チームは、砂を熱水に浸して抽出する方法で、84種類の分子(有機酸群65種類、窒素分子群19種類)が含まれていることを明らかにしました。生物の体を作るのに欠かせないアミノ酸の材料となるピルビン酸の他、RNAに含まれる核酸塩基の材料となるリンゴ酸も見つかっています。

これまでの研究で、砂にアミノ酸や核酸塩基が含まれることは分かっていましたが、どのようにしてできたかは謎のままです。今回の研究はその解明につながるとしています。またエネルギー代謝に必要なクエン酸や、細胞膜の材料となるメバロン酸も含まれていました。

研究チームは、リュウグウができた太陽系初期の段階で、生命に必要な材料があったことを示しており、生命の起源が小惑星から地球にもたらされたとする仮説がさらに補強されたとしています。

またマロン酸の比率を、1950年に米国に落下したマレー隕石と比べると、かなり低かったため前述の水や氷で満たされていたことが裏付けされるとしています。

このように水が豊富にあり、アミノ酸や核酸塩基が見つかるとすぐに生命の起源に結びつけますが、これは明らかに間違いだと思っています。

単に惑星など星の誕生には、有機物の合成が盛んであったことを示すだけだと考えています。


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