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注目のやせ薬の思わぬ効果が続々

2024-05-27 10:34:02 | 
私は若いころからやせ型で、現在注目されているやせ薬など全く必要がないのですが、このやせ薬が予想外の効果が出ているようです。

やせ薬として使用されているGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、インスリンの生成と放出を促し、消化のスピードを遅くし食欲を抑える働きを持つホルモンです。

もとは糖尿病の治療薬として開発されたエキセナチド、シルゼパチドなどのGLP-1受容体作動薬は、このGLP-1をまねて作用します。

米食品医薬品局は2024年3月、セマグルシドを成分とする肥満症治療薬ウゴービを、心血管疾患を抱える肥満症患者の心臓発作と脳卒中のリスクを減らす薬として承認しました。

ところがGLP-1受容体作動薬の利用者が増えてくると、このクスリには依存症や心不全、腎臓病など、これまで治療法が限られていた疾患に対する意外な健康効果があることが分かってきました。米国では約600万人以上が心不全を患っています(日本では120万人と推定されています)。

患者のうち約半数は、血液を送り出す機能は正常にもかかわらず、心臓が硬すぎて広がらず中に十分な血液が入ってこない「駆出率」が保たれた心不全と呼ばれるタイプです。

2023年8月に発表された研究は、駆出率が保持された心不全の治療薬としてセマグルチドを使う臨床試験を、糖尿病がない患者を対象に行っています。その結果、セマグルチドを投与された患者は、プラセボの患者と比べて症状が少なく、生活の質も良好でした。

この研究は規模が小さいため、セマグルチドが入院や死亡リスクを下げるかどうかまでは判断できないものの、患者の生活の質が著しく向上したことを考えれば、期待が持てると言えそうです。慢性腎臓病を患う人は世界で8億5000万人いるとみられますが、有効な治療法はほぼ存在しません。

近年いくつかの研究により、GLP-1受容体作動薬のヂュラグルチドが、慢性腎臓病と2型糖尿病をかかえる患者に効果があることが示されています。

また慢性腎臓病と2型糖尿病をかかえる患者に対して、セマグルチドの効果を検証するために行われた臨床試験では、このクスリが慢性腎臓病の進行を遅らせるのにあまりに効果的であったため、試験が早い段階で中止され、参加したすべての患者がこのクスリの恩恵を受けっれるようにする措置が取られています。

その他セマグルチドなどのGLP-1受容体作動薬を使う患者が増えつつある中、驚きの副作用のひとつとみられているのが予期せぬ妊娠です。このようにやせ薬として多くの人が使用し始めたGLP-1受容体作動薬から、従来見つかっていなかった効果が出ているようです。

この様な良い方向だけではないのかもしれませんが、やはり薬は多数の使用を見ないと本当の効果は分からないのかもしれません。


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