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日本で年間20万人以上を殺す病気とは

2024-06-22 10:36:51 | 煙草
このタイトルを見て内容がタバコの害であると分かる人は少ない気がします。私はもう50年以上も喫煙を続けていますが、77歳の今までナントかやっていますので死ぬまで喫煙するつもりです。

こういったタバコや酒などの嗜好品の害は具体的にどう計算するのか、非常に興味があるのですがあまり具体的な方法が出ていません。公式に使われていますので、それなりに納得できる統計的手法があるのかもしれません。

厚生労働省の研究班がまとめた「タバコ対策の推進に役立つファクトシート(2021年版)」によれば、日本でのタバコによる超過死亡数(2019年)は年間21万2000人となるようです。

世界的にもタバコにより年間約870万人が亡くなっていて、世界では高血圧の死者よりタバコによる死者の方が多いとしています。厚生労働省の過去調査によれば、喫煙者の約54%がニコチン依存症と推計されています。

現在の日本の喫煙率を17%とすれば、日本人の約2125万人が治療の必要なニコチン依存症という病気にかかっていることになります。ニコチン依存症を含んだタバコは、日本だけでも年間20万人以上を殺す病気という訳です。

さらに受動喫煙の死者(年間1万5000人、肺ガン、虚血性心疾患、脳卒中)を含めるとこの数はもっと増えます。たばこ関連による超過医療費(介護費などを含む)などの経済損失は総額で約1兆8000億円とされています。

病気になれば本人のQOLは悪くなるし、家族の負担も増えます。喫煙は予防できる単一で最大の病気の原因といわれ、最初からタバコを吸わず喫煙者がすべてタバコを止めれば、タバコが原因で亡くなる人はもちろん経済的損失も社会的な負担もなくなります。

タバコが原因の病気には、ガン(肺、口腔喉頭、咽頭、鼻腔、食道、胃など多数)、循環器系の病気(虚血性心疾患、脳卒中など)、呼吸器系の病気(慢性閉塞性肺疾患=COPD、呼吸機能低下など)、2型糖尿病、歯周病、アルツハイマー型認知症など多くのものがあります。

例えば国立がん研究センターが2019年に発表した論文によると、全くタバコを吸わない人に比べ、現在喫煙者が膵臓ガンになるリスクは男性で1.59倍、女性で1.81倍であり、喫煙量と喫煙年数にも膵臓ガンの発症リスクと関係があることが示されました。

また加熱式タバコにも含まれるニコチンが加熱によって化学反応したり、体内で代謝される際に発生する発ガン物質のニトロソアミン類が、膵臓の腺ガン発生に関与していると考えられています。

タバコの影響による死亡はすべての病気の中の15.1%、健康状態の悪化は12.1%と推計されています。

この記事は禁煙推進のためと思われますが、やはりどんな方法論でこういった結果が出るのか詳しい説明を知りたいものです。


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