私が行っているテニススクールの入り口に顔を近づけると体温を測るカメラのようなものがあり、これが平熱でないとレッスンを受けられないようになっています。
こういった体温を測る機器があるところは多く、レストランなどにも多数設置されており、自然と体温を測る機会が増えています。ヒトの平熱は37℃といわれていましたが、36℃を少し超えるぐらいが多く、この辺りが普通の体温なのかもしれません。
微熱が出る病気は多いのですが、何故発熱したかが分からないケースが多く、感染症、悪性腫瘍、膠原病は3大不明熱疾患と呼ばれ、感染症では結核や感染性心内膜炎などが不明熱の原因として知られているようです。
当然詳しく検査すれば正しい診断ができるのですが、それがなかなか困難なケースも多いようです。例えば高齢でクリニックで処方された抗生物質を服用してやや解熱はするものの、発熱を繰り返す患者などがいます。
原因不明で入院となり、医師はCTやMRI、血液検査などを行って発熱の原因を探しました。その過程で患者の腰に潰瘍(褥瘡・床ずれ)を見つけ、この患者の発熱の原因は褥瘡だったということがあるようです。
余談ですが床ずれのことを褥瘡といいますが、非常に難しい漢字で書くことはもちろん読むのも困難です。「褥」は座ったり寝たりする時の敷物の古風な呼称のようで、「瘡」は皮膚が熱を持ち腫れて膿んだりただれる病気のことを指すようです。
床ずれというと何となくわかりますが、正式名称なのかもしれませんが褥瘡は難しすぎるような気がします。
さてこの褥瘡は、寝返りを打ちにくい人や寝たきりの人、栄養状態の悪い高齢者によく見られる疾患です。持続的に圧力のかかりやすい、骨の出っ張った部位にできやすくなります。
仰向けで寝ているときに発生しやすいのは、体圧のかかる仙骨部(尻の中央の骨が出た部分)で、横向きに寝ているときは大転子部(太ももの付け根の外側)などに発生しやすくなります。
軽い褥瘡の場合は軟膏剤による治療のみで終わりますが、壊死がある場合などにはこの部分を取り除く処置(テブリードマン)を行うケースもあるようです。
潰瘍が感染源になっている場合、抗菌薬により体内の細菌を殺菌できたとしても、潰瘍部分で増えた細菌がまた体内に供給されてしまうのです。そのため抗菌薬投与でだけで完全に解熱するのは難しく、潰瘍部分を取り除く必要があります。
高齢の患者や認知症の患者は、痛みなどの訴えを医師などに伝えられない場合もあり、傷を見逃されてしまう事例もあるようです。現在は体圧を分散するマットなども開発されていますので、褥瘡の心配は少ないようですが、高齢者は注意が必要かもしれません。
こういった体温を測る機器があるところは多く、レストランなどにも多数設置されており、自然と体温を測る機会が増えています。ヒトの平熱は37℃といわれていましたが、36℃を少し超えるぐらいが多く、この辺りが普通の体温なのかもしれません。
微熱が出る病気は多いのですが、何故発熱したかが分からないケースが多く、感染症、悪性腫瘍、膠原病は3大不明熱疾患と呼ばれ、感染症では結核や感染性心内膜炎などが不明熱の原因として知られているようです。
当然詳しく検査すれば正しい診断ができるのですが、それがなかなか困難なケースも多いようです。例えば高齢でクリニックで処方された抗生物質を服用してやや解熱はするものの、発熱を繰り返す患者などがいます。
原因不明で入院となり、医師はCTやMRI、血液検査などを行って発熱の原因を探しました。その過程で患者の腰に潰瘍(褥瘡・床ずれ)を見つけ、この患者の発熱の原因は褥瘡だったということがあるようです。
余談ですが床ずれのことを褥瘡といいますが、非常に難しい漢字で書くことはもちろん読むのも困難です。「褥」は座ったり寝たりする時の敷物の古風な呼称のようで、「瘡」は皮膚が熱を持ち腫れて膿んだりただれる病気のことを指すようです。
床ずれというと何となくわかりますが、正式名称なのかもしれませんが褥瘡は難しすぎるような気がします。
さてこの褥瘡は、寝返りを打ちにくい人や寝たきりの人、栄養状態の悪い高齢者によく見られる疾患です。持続的に圧力のかかりやすい、骨の出っ張った部位にできやすくなります。
仰向けで寝ているときに発生しやすいのは、体圧のかかる仙骨部(尻の中央の骨が出た部分)で、横向きに寝ているときは大転子部(太ももの付け根の外側)などに発生しやすくなります。
軽い褥瘡の場合は軟膏剤による治療のみで終わりますが、壊死がある場合などにはこの部分を取り除く処置(テブリードマン)を行うケースもあるようです。
潰瘍が感染源になっている場合、抗菌薬により体内の細菌を殺菌できたとしても、潰瘍部分で増えた細菌がまた体内に供給されてしまうのです。そのため抗菌薬投与でだけで完全に解熱するのは難しく、潰瘍部分を取り除く必要があります。
高齢の患者や認知症の患者は、痛みなどの訴えを医師などに伝えられない場合もあり、傷を見逃されてしまう事例もあるようです。現在は体圧を分散するマットなども開発されていますので、褥瘡の心配は少ないようですが、高齢者は注意が必要かもしれません。