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住まいの情報(リフォーム業者が倒産したら)

2019-12-13 15:50:05 | 住まい全般

~どうしよう!リフォーム業者が倒産~

   大企業であろうが、中小企業であろうが、どんな企業でも、経営状態の悪化や取引先の倒産などによる外部的な要因によって倒産してしまう可能性はあるものです。

 どんなに優良な企業でも「まさか」の事態が起こりますので、倒産の可能性が全くないということはありません。もし、リフォーム工事を行っている最中にリフォーム業者が倒産してしまったらあなたはどうしますか?

・・・リフォーム業者が工事中に倒産!・・・

もし、あなたがリフォーム工事を行っている最中に突然、リフォーム業者が倒産してしまったらどうしますか。おそらく多くの方は慌ててしまいますよね。

リフォーム業者も個人、法人を問わず企業ですので、経営が悪化あるいは取引先からの入金がない、あるいは手形が不渡りになり、耐えきれなくなれば倒産します。リフォーム工事を発注していた業者が工事の途中で倒産してしまった場合ですが、そのほとんどは工事が中断されます。

リフォーム工事は、お金の支払いに関係なく正式に引き渡しが行われるまではリフォーム業者の所有物となるのです。これはリフォーム工事だけでなく建設工事全般がこの考え方となるのです。

リフォーム業者の倒産により工事が中断したままだと、そのリフォームをした部分はリフォーム業者の所有物のままになってしまうのです。よくあるのが、リフォーム業者が自身の持ち物であるリフォームをした部分を引き上げる、または解体して放置するといったことです。何だか不に落ちない話ですが、これが現状です。

・・・リフォーム業者が倒産した時の解決策は・・・

リフォーム業者と交渉して現時点で完成しているリフォーム部分を出来高払いとして相応のお金を支払い、引き渡してもらう方法があります。

またすでに代金を支払っている場合は、余剰分があれば返却させてリフォーム契約自体を終了させるのですが、リフォーム業者との交渉が決裂すれば、工事をした部分を引き上げたり解体して放置される可能性がありますので、弁護士などの専門家を間に入れた方が得策だと言えます。

次に、工事の続行が不能だという事を理由に契約不履行として扱います。つまり、契約自体を破棄してその時点での工事費用を支払い、契約破棄による損害部分があれば損害賠償請求で回収するのです。

この方法の場合ですが、リフォーム業者による契約不履行が原因での契約破棄は、きちんと手順を踏めば特に専門家(弁護士、司法書士等)の手助けを必要としませんが、不安であれば法律の無料相談などを利用すれば、心強いと思います。

しかし、どちらの場合にしても、工事に使う資材(足場材など)や機材(電気設備など)等を放置している事が多くありますので、全てを引き取るように促しましょう。

・・・工事を続けるにはどうすれば良い?・・・

過払い金をしたまま業者が倒産した場合、過払い金は戻ってきません。また他の業者に工事の続きをお願いして、工事費用を交渉する際に過払い金があるから値引きをして工事を引き受けて下さいと言ってしまった時点で、業者は帰ってしまいます。そこで工事を再開させるには、今までのことは全て諦めて最初から仕切り直すということになります。

・・・瑕疵保険の加入・・・

瑕疵保険は特定の保険会社が提供するものですので、万一、リフォーム業者が倒産しても別の会社の保証を受けることができます。

しかしこの瑕疵保険ですがリフォーム業者などが誰でも加入できるというものではありませんので、安全なリフォームを求めるとすれば、保険会社が提供する瑕疵保険に加入することができるリフォーム業者を選ぶことが重要となってきます。

・・・リフォーム瑕疵保険の概要・・・

リフォームや新築工事などの施工会社が倒産してしまった時の保証はどうなるのでしょうか。一般的には、メーカーや販売店が倒産した時は誰にも請求することができません。  

しかし、建設工事の場合は、金額が大きいこと、また生活にダイレクトに響くため、こういった状況から消費者を守るための制度が特別に用意されています。それがリフォーム瑕疵保険です。

リフォーム瑕疵保険は事業者が加入する保険で、瑕疵の調査や補修の費用に保険金が出ますので、業者側も安心してアフターフォローに向き合うことができます。そのため依頼者にとって大きなメリットになりますし、万が一、会社が倒産してしまっても、依頼者は保険会社に直接、保険金の請求ができます。

保険期間は構造耐力上主要な部分、雨水の侵入を防止する部分は5年間、その他の部分は1年間、対象範囲は、リフォーム工事を行った全ての部分です。保険に加入すると、工事中や完成時に第三者の専門家による検査が行われることも安心材料にもなります。しかし、リフォーム瑕疵保険の登録事業者は、全体から見れば、まだまだ少ないですが、安心できる業者選びの目安にもなります。

・・・まとめ・・・

リフォーム工事中にリフォーム業者が倒産したらどうしますか。リフォーム業者も企業です。経営悪化やなんかの影響で倒産することがあります。こんな場合ほとんどは工事が中断されます。

リフォーム工事は、お金の支払いに関係なく正式に引き渡しが行われるまでリフォーム業者の所有物となります。そのため、リフォーム部分を出来高払いとして相応のお金を支払い引き渡しをさせるか、契約不履行を理由に契約を破棄する方法があります。しかし、どちらの場合も工事に使う資機材を放置してしまう事がありますので、全てを引き取るように促す必要があります。

リフォーム工事中にリフォーム業者が倒産しても安心して行えるのが、保険会社が提供する瑕疵保険です。

しかし、この瑕疵保険ですが、リフォーム業者など建設業なら誰でも加入できるというものではありませんので、リフォーム瑕疵保険の登録事業者を選ぶことが安心できる業者と言えます。

 


奈良の昔はなし(龍泉寺の龍の口)

2019-12-13 15:31:15 | 地域と文化

奈良の昔はなし~龍泉寺の龍の口~

 修験道の聖地でもある大峰山の入り口にある村が、吉野郡天川村です。その天川村に龍泉寺というお寺があります。そのお寺の境内に龍の口といわれる泉があります。その泉に伝わるお話しです。

昔、龍泉寺で修行しながら寺で働く男が、村はずれの小屋に一人で住んでいました。ある日、小屋に帰ると、若い女が立っており、「ひと晩泊めてください」と言いました。親切な男は、女に粥(かゆ)を食べさせて、ゆっくりと休ませました。

次に日、女は男より早く起きて、朝飯の支度をしていました。次の日も、その次の日も。やがて二人は夫婦になり、かわいい男の子も生まれました。

男がいつもより早く帰った時、女は困った様子で「コ度にお乳を飲ませたり、添い寝をする姿を見られるのが恥ずかしいので、帰ったよ、と声をかけてください」と男に頼みました。

ところが、ある日、男が黙って小屋に入ったのです。すると、何と、大きな白い蛇が赤ちゃんに添い寝しているではありませんか。「実は、私は龍泉寺の龍の口に住む蛇です。私の正体を見られたからには、もう夫婦ではいられません。お寺の泉に帰ります。子供が泣いたら、これをなめさせてくださいね」と自分の目玉をくりぬき、小屋を出て行ったのです。

子供はその目玉をなめてすくすくと育ちましたが、とうとうなめ尽くし、またお腹をすかせて泣いてしまいました。すると龍泉寺の龍の口から白い蛇が現れ、もう片方の目玉を子供に与えたのです。「私は、両名ともなくなりました。どうか、朝と夕にお寺の鐘を鳴らしてください。その音を聞いて、二人のことを思い出します」といい、泉の中に消えました。男は、その後、朝夕、龍泉寺の鐘を鳴らし続けたそうです。

 

この話を聞いて、「あれっ」と気付かれた方もあると思いますが、このお話し、どことなく、琵琶湖の南にある有名な三井寺に伝わる「三井(みい)の晩鐘(ばんしょう)」の話しと似ています。

琵琶湖の龍神の化身である女が、わが子に目玉を与えて盲目となり、琵琶湖に消える時、「鐘の音で無事を知らせてください」と、男に頼むお話しです。

天川村の龍泉寺の鐘も、湖南の三井寺の鐘も、子供を思う母の心を、今も哀しく響かせ続けているのです。

~昔はなしゆかりの寺「龍泉寺」~

 大峰山の登山口洞川(どろがわ)にある大峰山龍泉寺は、真言宗修験(当山派)総本山醍醐寺の大本山であり、大峰山寺の護持院でもあります。白鳳年間(645年~710年)役行者が大峰山を開山し、修行していた頃、山麓の洞川に下りられ、岩場の中からこうこうと水が湧き出る泉を発見しました。役行者がその泉のほとりに八大龍王尊をお祀りし、行をしたのが龍泉寺の始まりであると伝えられています。この泉を「龍の口」と言い、この地を龍神様の住まわれる泉ということから、龍泉寺と目付けられました。

その後、修験道中興の祖、聖宝理源大師(しょうぼうりげんだいし)によって再興修行され、修験道の根本道場として修行者を迎える霊場となりました。龍の口より湧き出る清水によって満たされた池は、水行場としても名高く、修行者の心身を清める第一の行場となっています。

昭和21年(1946年)洞川の大火によって、境内の建物のほとんどを焼失しましたが、昭和35年(1690年)、立派に伽藍の復興がなさtれ、同年、女人解禁されると共に滝行場である龍王の滝も整備されたのです。また、境内の背に控える山は県指定の天然記念物となっており、広大な原生林が四季折々の美しい風景を楽しませてえます。