奈良の魅力を発信

奈良のグルメ情報や史跡・名勝・万葉集・古事記・日本書紀・昔話のゆかりの土地を紹介します
ので、よろしくです!!

ダニとアレルギーのお話し

2019-12-21 14:40:02 | 健康生活

粉製品にダニが! アレルギーにご注意を!

  ダニやカビって梅雨の時期がピークだと思っていませんか?実は冬が一番発生しやすいのですよ。ダニは蜘蛛の仲間で体調1㎜以下の小型の動物で、種類としては人を刺すマダニ、イエダニや直接人に被害を与えないチリダニなどがあります。

気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギーの病気の原因となっているのがチリダニの死骸や糞(ふん)などのタンパク質です。チリダニは、25~30℃の温度、湿度60~80%で、餌があればどんどん繁殖していきます。ダニが増えると死骸も糞も増え、よりアレルギーの症状を起こす危険が高くなります。ダニによるアレルギーで全身の症状は稀ですが、最近、ダニによってアナフィラキシーの症状がみられることが報告されました。つまり、ダニを含むものを食べると、1時間以内に咳込んだり、息ができない呼吸困難、ゼイゼイ、ヒューヒューと言った喘鳴(ぜんめい)、盛り上がった湿疹(血管性浮腫)、蚊に刺されたようなじんましん、鼻水、くしゃみ、鼻づまりがみられ、重症になれば、血圧が低下するショック状態、意識がなくなる意識障害などが見られます。

ダニを食べる可能性があるのはどうしてでしょうか?パンケーキ、お好み焼き。たこ焼きなどの粉製品を摂取した直後から1時間以内にアナフィラキシーの症状が出た例が2010年に日本で59例報告されたのです。これらの報告例の原因は、開封後に数カ月間から数年にわたって室温保存していた粉製品でした。

ダニは、卵から成虫までは薬1か月、寿命は2~3カ月で、メスは50~100個以上の卵を産みます。10週間も経ってしまうとダニの数は約300倍にもなると言われています。

お好み焼き粉やホットケーキミックスなどの粉製品は格好のダニの餌になりますので、開封してから戸棚の奥に入れておくと、まさにダニが増えることになります。このダニによるアナフィラキシーは元々、ダニに対するアレルギー反応がある人、ダニによる喘息のある人はリスクが高くなります。そこで、ダニによるアレルギーがあるかどうか下記の項目でチェックしてみてください。

▢ 埃っぽい所では咳が止まらないことがある

▢ 1年中、鼻水、くしゃみが続いていて、掃除のときなど悪化する

▢ 1年中、目がかゆく、掃除の時など悪化する

▢ 掃除をしていない状態が続くと咳、鼻水、目のうみなどが出てくる。

▢ 血液検査で、ダニに対するlgEというタンパク質が見られる。

▢ 咳、鼻水、くしゃみなどの症状は屋内の方が多い。

これらのうち、1つでもあれば、ダニによるアレルギーがあるかもしれません。ダニ対策としてダニを入れない増やさないための粉製品の保存が大切になります。開封すれば早めに使い切るのが一番良いのですが、ほとんどの場合、残ってしまいます。そこで、小分けになっている製品を買うのがよいと言えます。また、使い切れなくて保存する場合は、冷蔵庫で保管し可能なら除湿剤を入れておくとよいですよ。冷蔵庫に保管しても絶対安全とは言えませんので、できれば使い切るのが一番よいのです。

 

 

 

ジップロック フリーザーバッグ M 45枚入
旭化成ホームプロダクツ
旭化成ホームプロダクツ

奈良の昔はなし(聖徳太子と達磨寺)

2019-12-21 07:52:11 | 地域と文化

奈良の昔はなし~聖徳太子と達磨寺~

 飛鳥に推古天皇の都があった時代、天皇の甥(おい)で皇太子であった聖徳太子は、学問と思索(しさく)を深めるため、斑鳩の地に離宮を造っていたのです。その斑鳩と飛鳥を黒馬で往復し、また大和川沿いに難波へも通い、大陸の進んだ文化を取り入れました。

そんなある日のこと、太子が河内国(大阪府の東部)からの帰り道、片岡山のほとりで、なぜか、乗っていた黒馬の足が急に止まったのです。

太子が不思議に思っていると、旅人が道端で今にも餓死せんばかりの姿で倒れていたのでした。だが、その目からは霊妙な光がさし、体からはよいにおいがしたのでした。太子は、この旅人は普通の人ではない、きっと仏の化身(けしん)であろうと思い、歌を詠んだのです。

「しなてる 片岡山に 飯(いひ)に飢(ゐ)て 臥(こや)せるその旅人(たひと) あれは 親無(おやな)しに 汝生(なれな)りけめや さす竹の君はや無き 飯に飢て 臥せる その旅人 あはれ」

太子は旅人に紫の衣を脱いで着せ、食物を与えたのです。翌日、旅人が死んでいたため、使者に厚く葬るように命じたのです。その後、調べると棺の中に遺骸はなく、紫の衣が棺の上に置かれていたのでした。人々は、旅人は達磨大師の化身といい、墓を造り、やがて寺を建てたのです。それが達磨寺であると言われています。達磨大師は禅宗の祖でもあります。

~昔はなしゆかりの地「達磨寺」~

JR大和路線王寺駅または近鉄田原本線新王寺駅からバスで張井下車すぐのところにあるのが、この物語に登場した達磨大師の墓とされる達磨寺です。

        

聖徳太子と達磨大師の出会いからはじまった達磨寺には、今も本堂の下に達磨寺3号墳とよばれる古墳時代後期の円墳があります。これが、聖徳太子が飢人のためにつくったお墓、すなわち達磨大師の墓とされ、鎌倉時代にその上にお堂が建てられて、本尊として堂内に聖徳太子と達磨大師像が安置されました。

 

       

達磨寺の本堂には、数多くの文化財が展示されていて、全日10時~15時まで本堂および方丈を自由に見学することができるのです。また、達磨寺では座禅を体験することができますので、令和の初めに座禅をしてみてはいかがですか。

方丈は、寛文7年(1667年)に建立されました。なぜか屋根は西面が入母屋造りなのに対して、東面は切妻造りとなっているんです。不思議ですよね~。本堂の中尊に祀られているのが千手観音像で、392本の手があり、手のひらには水晶で表現された目があります。

 

         

聖徳太子の愛犬「雪丸像」

境内には、聖徳太子の愛犬で、人の言葉が話せ、お経が読め、達磨寺本堂の下にある達磨大師のお墓の北東に葬ってほしいと遺言を残した雪丸の石像があります。

雪丸は町(王寺町)のマスコットキャラクターとして町の活性化に活躍していますよ。運がよければ会えるかも。