黒ラブ賢と賢パパの薔薇と酒の日々・・・たま~に山

バラ園の仕事をする賢パパが愛犬の黒ラブ賢と飼い主の賢パパ&賢ママの日常をつづります。

切り前調整

2016-05-28 04:37:42 | バラ園のこと
「第三者の」次は「一刻も早く」だったようですがそんな言葉を信じている都民、国民がほとんどいないことに気がついていないのかあるいは知っていても敢えて無視しているのかを知るのは本人だけであります。

さて、昨日は朝の散歩に出かける時まで雨が残っていました。

若いころの賢なら水が大好きで雨降りの日は自分から進んで散歩に出かけたものですが・・・最近では雨が苦手になってしまった。

なので、昨日も嫌がるのを無理やり引っ張り出して散歩に行って来ましたよ。

その雨なんですが・・・仕事を始めるころにもまだ降っていたので「暑くならなくて良いから仕事が終わるまで降っていてほしい」との願いもむなしく8時過ぎには太陽が顔を出してしまいました。

お陰で仕事場の中は暑くて汗だくになっての作業となりましたよ。

その仕事場の話なんですが・・・前日の午後に園長からこんなメールが届いていました。


う~ん、つい先日「少し硬すぎるのでもう少し緩めに切って」との指示を受けていたばかりなんですがねぇ。

おかしいなと思いながら昨日の朝の仕事場の中に入ってみると

なるほど、これでは咲きすぎと思われるものが多々見受けられますな。

前日の朝よりもずいぶん開花の進んだ花がありまして・・・例えばこれや


これなんかもちょいと咲きすぎのきらいがありますな。


なので、切り前を調整してやや硬めのこのぐらいまでを切ることにしてみました。


このハウスにはこのオレンジの他にもう一種類こんなピンクの花が植えられておりまして


この種類についても切り前を硬めにするよう指示をされた。

例えば・・・今までちょうど切りごろの目安にしていたこの咲き加減ではもう切りごろを過ぎていて


これでも遅くて


これもやや遅めのようで


以前なら迷うことなく見送っていたこれや


これでも切って大丈夫とのこと。


どうしてこのような切り前調整をするのかと言えば・・・気温が大いに関係していて、これから夏に向かって気温が上がると開花のスピードが速くなるため出荷→市場→仲買→小売→顧客と移動する間にすっかり花が咲ききってしまう。

それで、お客様の手元に届く時にちょうど良いステージになるよう調整をしているんです。

ちなみに日の光が強くなったのと気温が上がったのが原因で一本の株から出て来る茎の数が多くなったため同じ面積から収穫することの出来る花の数も冬場に比べたら軽く2倍以上。

冬場は一種類につき一個で済んだバケツも今は各種に2個ずつで


花切りの作業に要する時間も冬場の2倍以上。

今頃が一番忙しいバラ園のお仕事であります。

今日は普通に仕事ですが明日はお休みをいただいています。

天気がどうなるかわかりませんが・・・せっかくの休みとその前日なので有意義に使おうと考えていますよ。

あれもこれもと思って準備したら荷物がずいぶん増えちゃったけど・・・まぁ、いいか。