GSOMIA破棄② 文在寅「革命」に対し日本はどう対処すべきか
2019年08月30日 18:30
松川 るい
パート①で既に書いたとおり、中長期的には、日本がやるべきことははっきりしていて、もはや、韓国は、長期的には、米韓同盟から離れ中国の影響下にある国家になっていく(帰っていく)可能性を想定した上、いかに日本にとって、害の少ない状態を作り出すか、だと思います。具体的には、(1)対馬を防衛ラインとして、安全保障体制を強化すること、(2)北朝鮮と独自の関係構築を目指すこと、です。
しかし、そのような可能性を想定するとしても、今は、ともかく、韓国が日米韓枠組みに留まるように最善を尽くすべきです。地理的に近接した隣国を「味方」陣営に留めることは日本の国益です(たとえ信用ならないとしてもあっち側に行くよりまし)。その中で状況が変わることもあり得ます。「想定」と準備は必要ですが、「決めつけ」はいけません。
韓国の扇動発言のいちいちを相手にすべきではありませんが、韓国世論や国際世論に対しては、より積極的対処がなされるべきです。
安保強化は賛成だが、北朝鮮都の独自の関係は期待できないだろう。国際世論への情報発信強化も賛成だが、国が何もやっていないのは、情けない。
裏金つかってでも民間団体作って、ネーティブと日本人で情報発信組織を作るべき。
韓国は米を離れても、中国と同盟関係になることは考えにくい。仮にあったとしてもずっと先。
北朝鮮は中国と同盟関係にあるが、中国の言いなりにはならないし、中国は手こずる。
核兵器は中国にとっても脅威となるために、中国が経済制裁を強化する可能性がある。
かりにそうした動きがなければ、アメリカを説得して、日本も核武装すると脅すべき。
韓国が米から離れるときは南北統一が近いとき。米から離れて南北統一ということになれば、半島はかなり混乱し、衰退するだろうから、緩衝地帯必要論者がいうほど恐れることもないのではないか、というのが、私の予想であり、期待でもあるーーちょっと甘い見通しか?
とにかく、韓国が好きでこちら側に残りたい、というならいいが、残ってやるから、日本が何かしろ、というなら、放っておいて、日本の軍事力強化したほうが得。