アオキマミ『NU-STANDARDS 2』
以前、当ブログでも紹介したジャズ・シンガー、アオキマミ
CLUB JAZZ CLASSICS等を好カヴァーした1st『Nu-standards』はお気に入りのアルバムとなった
その第2弾となるアルバム『Nu-standards 2』が出るという事で楽しみにしていたのだが
本作では前回とは打って変わり、日本人、とりわけUAやcharaなどの90年代を代表する名曲
クラブカルチャー以降のJ-POP(≒渋谷系)をセレクトしカヴァーした作品となった
これまでにもCharaやUAはカバーされたり、サンプリングに使用されることはあったが
ACOやBIRDを取り上げたのはこれが初めてではないだろうか
これらは何らかの形で大沢伸一氏や沖野修也氏が関わってきたアーティストである
つまり、自分を含めてクラブジャズファンが聞いてきた、J-POPアーティストの楽曲で
CDのトラックリストを見て思わずニヤけてしまった
ようやく、こういう世代のアーティストが出てきたんだなと思うと何となく嬉しく思う
昨今のママゴト歌謡R&B系とは一線を画した90年代の名曲を再評価する機会にもなって欲しいものだ
また、他にも笠井紀美子やSonia Rosaなどフリーソウル世代にも馴染みの深い曲を入れ込む辺りも
彼女がいかに良質な音楽だけをチョイスして聞きこんできたかがわかる
ジャズアルバムとは違うかも知れないが、前作を聴いたリスナーの期待を裏切りはしない
むしろ、絶妙な選曲のコントラストで新たな側面を見せる素晴らしい作りであると言えるだろう
当然、アオキマミの歌声も素晴らしいのは言うまでもない
そう言えば、前回、当ブログで彼女を紹介した記事の中に
『幼さを感じさせながら時折妖艶な一瞬もみせる
そんな不思議な魅力を持つ彼女の「声」はジャズという枠にとらわれない』
というのがあったが、今となっては「なるほど、言い得て妙である」と言う感じだろうか
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