教科書の手引きと、写経用紙の下に敷いた透けて見える
お手本を参考に書いていく。
これが想像以上に難しい。
そもそも、下に見本があるからといってお手本通りに書けな
い・・・。まあ、当たり前と言えば当たり前なのですが・・・。
数行書いてみて、とんでもないことに挑戦し始めたことを
思い知らされました。これは半端な気持ちではやれない。
写経は1字書くのは仏を一体彫るのと同じことと言われます
が、その意味が分かりました。1字書くのにそれだけエネル
ギーを費やすのです。もちろん何も考えず、下手を気にせず
ただ書いていくのならそんなことはないのですが、せっかく
やる以上、自分が納得できることをやりたい。
ただし一朝一夕で出来ることでもないので、自分なりに順
序を踏んで、少しずつステップアップしていこうと思います。
お手本のような字を書けるようになることも大切ですが、それ
をやろうとすると、二百数十文字を完全に練習しなくてはなら
ない。それはおいおいやるとして、まずは少々字が下手でも
心を込めて1日1枚の写経を完成させるペースで進め、般若
心経の文字と意味を繰り返し書くことで体に叩き込もうと思い
ます。
初めての写経で1枚完成させました。感慨深いものがありま
す。遠目に見ればなかなか立派ですが、近くで見ると・・・、
とても人には見せられません。
いつかお手本のような字が書ける日を目指して頑張ろっと。
毎日1枚の写経。言うは易し・・・、かなりハードルが高いで
すが、心技体の様々な修行の要素が含まれており、自分を
大きく成長させられる気がしますので、しばらく真剣に取り
組んでみます。
お大師さまは般若心経自体が真言であり至心に唱え書写する事が功徳になる、とおっしゃっておりますから。
ないのですが、唱えたり書写するとき、
今、こんなことを読んだり書いたりして
いるんだ、と解かる程度には理解しようと
思っています。なかなか面白く、楽しんで
やってます。