稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

令和5年5月31日、下川智司(しもかわともじ)先生ご逝去

2023年06月02日 | 剣道・剣術
下川先生が亡くなられた。
連絡があって「嘘でしょ?」って言ったあとは言葉にならなかった。
うんうんと話を聞きながら涙でグショグショになってしまった。
仕事が忙しい時期だが、全部放って、お通夜と告別式に行かせていただいた。














下川先生とは、30年近くも前、私が東京から大阪に戻って、
難波の養正会に入会した時からのお付き合いである。

当時は古谷福之助師範がおられ、会長は田坂覚先生、副会長が下川智司先生だった。
養正会が剣道の稽古会として最も輝いていた時代だと思う。

下川先生との稽古は苦手で、いつもガンガン打ち込まれてしまう。
大きく鋭い剣捌きである。真っ向から切り込むような剣風。
何でも毎晩日本刀を振っているのだとか聞いたことがある。

昨年5月の大阪剣道同好会での合宿では、ツインの同じ部屋となり、
食事が終わり、二次会も終わり、それから二人だけでの宴会となり、
日付が変わるまで、ビールと酒が無くなるまで飲んだ。
剣道の話、養正会の話、剣術の話・・・


(私は上段左端、下川先生は下段右端)



翌日はお互い二日酔いだったが久々に稽古をつけていただいた。
30年近く前は10本中10本打たれ、それが10本に1本は返せるようになり、
5本に1本、3本に1本は何とか返せるようになってきたのだ。

下川先生の1本1本は、情け容赦の無い凄まじい破壊力のある打ちで、
消防官上がりの鍛えぬいた筋肉と体幹から出せる技は心底から「参った!」と思わせる。

いつかあの世に行ったなら、下川先生とまた稽古がしたい。
そして剣道の話を、酒を酌み交わしながらまたしたい。本当にそうしたい。

下川先生ありがとうございました。
安らかにお眠りください。
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