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中国、香港に国家安全法制導入の決定採択(2020年5月28日)

2020年05月28日 | 政治や歴史など


本日28日、共同通信の速報で「中国、香港に国家安全法制導入の決定採択」と出た。

これで香港の「一国二制度」は崩壊してしまうだろう。

香港の「一国二制度」は、 1997年7月に英国から返還された香港に対し、
中国は外交・防衛を除く分野で高度の自治を50年間維持すると約束したものである。
つまり、2047年まで中国の一部である香港に、中国本土とは異なる制度を適用することを指すもので、
香港は特別行政区として独自の行政、立法、司法権を有し、言論・集会の自由や、通貨やパスポートの発行権を持つものである。
今回の国家安全法制導入は、この約束を反故にするののであり断じて容認すべきものでは無い。

しかし中国という国はひどい国である。世界の癌と言っても良い。
モンゴルと満州を滅ぼし、独立国家であった東トリキスタンとチベットに侵略し略奪した。
そして今、香港に対し露骨に支配を強めようとしている。
いずれ中国の魔の手は、台湾に及び、尖閣諸島を皮切りに沖縄や日本本土も狙ってくるだろう。

日本人の好む遠慮や気配りや寛容さは中国には一切通じない。
何よりも「寛容の国」である優しいチベットがどうなっているか考えたほうが良い。
自立しているチベット(他国)に対し「チベットを帝国主義者の手から解放する」と言って軍隊を送り込んだのだ。
東トルキスタンでも多くのウイグル人の命が奪われ、言語、文化、宗教が破壊されつつあるのだ。
南モンゴル(内モンゴル自治区)でも数十万人の若者が虐殺された。
満州なんか、いつの間にやら飲み込まれてしまったのだ。

思うに、中国政府に対し、

内モンゴル自治区を南モンゴルに返還させ、新疆ウイグル自治区を東トルキスタンに返還させ、
青海省をチベットに返還させ、甘粛省と東北三省を満洲国(作ろう!)に返還させ、
埋め立てた南沙諸島を元に戻しさせ、台湾を独立国として認めさせ、ついでに香港を独立させ、
その勢いで上海とマカオも独立させてしまいたいものだ。

それなのに日本の政府は抗議の一つもしない。
自民党は腰砕けだし、野党は野党でだんまりを決め込んでいる。
いったい侍の国である日本はどうしたというのか?

日本国憲法の前文に、

平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。
われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。


とあるならば、現在進行中のチベットやウイグルに対して何の行動も起こさないのはおかしい。

われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、

無視しているではないか? 昔も今も・・・

中国の脅しには決して屈してはならない。
はったりや脅し、嫌がらせ、軍事的な挑発にも乗ってはいけない。
(尖閣諸島は日本が先に手を出すのを待っていて、自国の漁民を守るためと軍事行動を起こしたいのだ)
力を背景に、どんな無理難題でも押し通そうとするのが中国共産党のやり口である。

いま中国に抗議をしている対抗勢力で頼みになるのは米国だけである。
トランプ氏がベストとは言えないが、この際目をつぶって手を組もう。安倍よ、なんとかしろ!
いまこそ中国帝国主義に対抗し、中国共産党を潰さなければ、近い未来に禍根を残すのは目に見えているのだ。
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