稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

そうだ 元気ですよ と答えよう

2018年03月14日 | 詩や短歌など
一生懸命がんばってきたのに
自分の将来が何も見えなくなって
心細くてやりきれなくて
誰にも相談も出来ずに大泣きに崩れてしまった

風呂場でシャワーに打たれて号泣する
自分で自分の肩を両手で抱きしめて
おい お前は頑張ってるから 頑張っているんだからと
何度も何度も自分に言い聞かせたのだ

あれから20年以上も経って、
何とか元気に生きている
元気どころか申し分のない人生だと思っている

決してあきらめてはいけない

自分を責めるのではなく
たまには自分を慰めてあげて

もう駄目だとは思わず
もう少し頑張ってごらんと励ましてあげて

いまは立ち止まってもいい
充分休ませてからまた一歩踏み出そう

いつの日か「元気ですよ」って言えればそれで良い


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当時は今思い出しても人生で一番辛い時期でもあった。
会社での地位を剥奪され、給料は年々驚くほど下がり続け、
家のローンも子供の学費も支払いが困難になっていったのだ。
生活費を切り詰めてもまもなく限界が来るのが見えてきた。
仕事でも、何をしても責められ、表でも裏でも苛められたのだ。
人の卑しさ嫌らしさ、そして哀しささえも思い知らされた。

ひたすら稽古ばかりしていた。
陰口を言われるので稽古が終わってから職場に戻り仕事をした。
朝は誰よりも早く会社に行き会社の周りを掃き清めた。
誰も知らない、誰にも認めてもらえない自分だけの修行だ。
稽古の中でのみ生きていたと言って良い。
そんな時期が10年も続いたのだ。

当時、吉田拓郎の「元気です」という曲には泣けた。
昨夜も酒を飲みながら聴いていて涙が滲んできたほどだ。

吉田拓郎「元気です」歌詞(歌詞タイム)
http://j-lyric.net/artist/a001cc0/l006ca2.html



何度も聴いた。「元気ですよ」と呟いた。

剣道稽古によって人生は崩れなかった。
剣道のおかげで今の自分がある。


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