稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

2004-11-08 煙草

2004年11月08日 | つれづれ
 我社は全社的にほぼ禁煙だが、自分の事務所と同じフロアにある会議室は何故か喫煙可である。社員も他では煙草を我慢するがここで会議をする時は平気で喫煙している。この煙は大変なもので10m近く離れているデスクまで煙草臭いのである。

 煙草は「健康に悪い」のレベルを遥かに超えている。煙草は肺癌のほか喉頭癌、咽頭
癌、口腔癌、食道癌、膀胱癌、膵臓癌、肝臓癌、胃癌、脳腫瘍、悪性リンパ腫、甲状腺癌、大腸癌、胆管癌、直腸癌、副鼻腔癌、白血病、腎臓癌、狭心症、心筋梗塞、慢性気管支炎、気管支喘息、肺気腫、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、糖尿病などの原因となったり、さらに悪化させることが明らかになっているのは周知の事実である。「喫煙はあなたの健康を損なう恐れがあります」という注意書きは今すぐ「喫煙は貴方の心臓や血管や肺を侵し確実に命を縮め同時に周囲も不幸にします」ぐらいは書いてもらわないと気がすまない。

 無駄金と言えば、20才から80才まで毎日280円の煙草を一箱吸うと、60年×365日×280円=613万2千円という凄まじい金額になる。613万ものお金を借りると3%程度の金利と考えても800万円~1千万円ほどの総金額となる。病気になれば治療に掛かる金額は莫大なものになるし、その家族も大きな苦労を背負いこむことになる。これほど算盤の合わない馬鹿な嗜好品は無いのである。

 煙草で病気になろうが死のうが、とどのつまりは自業自得でしかない。自殺するなら勝手にやってくれ!と言いたい。しかし煙草には「副煙流」というものがあって、吸った本人だけでなく周囲の者にも害を及ぼしている。自分自身よりも回りの者のほうが害が大きいとする研究結果もあると聞く。昔と同じ感覚で、人前で堂々と吸う者に対し強い憤りを感じる今日この頃である。

 自分自身の経験則で言えば、煙草を吸う者のほとんどが心のどこかに欠陥を持っていると断言して良い。喫煙者でありながら仕事が出来、人間的にも立派な人物というような者に今の時代出会ったことが無い。悪いと思ってるものをスッパリ止められない者はどこかに欠陥があると考えて良い。どこかに弱さを持っているわけだ。意志薄弱で自分勝手な者が喫煙者なのだ。

 社会的にも、煙草のよる税収が1兆8千億円。対し煙草による直接間接医療費が1兆3千億円、火災が2千200億円、労働力の損失が5兆8千億円、合計9兆3千億円で、差し引き7兆5千億円の社会的損失が煙草によって生じているという。取りあえずの緊急避難的措置として、煙草は一箱1000円、出来れば2000円ぐらいにすぐに値上げすべきではないだろうか。
コメント
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