田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

柳坂曽根の櫨並木と和蝋燭

2021年12月11日 | 耳納北麓

 11月の終わり、柳坂曽根の櫨並木を歩きました。いつも車で通る山辺の道から横目で見ていて、色づいていたので立ち寄りました。今年も櫨まつりは中止になり出店もありません。

  櫨は高曽根川沿いに200本ほど植えられています。

 老木が多く、紅葉も以前のような元気はありません。でも、たくさんの実がついていました。

 櫨はもみじのような雅さはありませんが、緋色の紅葉は朴訥な味わいがあります。

 上流まで並木は続いています。

 さらに上流にはもみじ寺で知られる永勝寺があります。今年の紅葉は見頃を過ぎていました。

 櫨の木の向こうに耳納連山。

 帰り道です。櫨の紅葉を観賞しようと人々が訪れて来ます。

 櫨には田舎の風景が似合います。葉が落ちる12月の半ばごろから櫨の実の収穫が始まります。

 JR九州の観光列車「ゆふいんの森」号が通り過ぎました。慌てて撮ったので大ボケです。

 近くの「世界のつばき館」で櫨関連の展示があっていました。左端の布地は櫨染めです。ほかに和蝋燭やキャンドル、櫨蝋のワックスなどが並んでいました。

 生蝋です。主に和蝋燭に使われます。左に晒して漂白した白蝋があります。英語でジャパンワックスと呼ばれる櫨蝋を生産している工場は数か所しかないそうですが、筑後地方にも1か所工場が残っています。

 櫨蝋をかける前の、和蝋燭の芯です。竹ひごに和紙を巻き、その上にイグサ(灯芯草)の髄を巻き付けます。さらに固定するための薄い真綿をまいて仕上げます。竹ひごは後で抜くので和蝋燭の芯は中空になり、火を灯すと空気の通り道になって独特のゆらぎがある和蝋燭の灯りになります。和蝋燭は風に強く煤が少ないそうです。(私は和蝋燭を使ったことがないので、製作工程の動画と説明文からの引用です)

 和蝋燭です。手作りなので値段が高いです。10センチほどの小さな蝋燭もあり、普段はあかりを灯さない仏壇用の蝋燭に使ってみようかなと思ったりもします。櫨蝋は精製して化粧品などにも使われていますが、櫨の木は多くが姿を消しました。

 帰りに道の駅くるめに寄りました。コロナ禍でも健闘しているようで、イベント広場に大屋根が架けられました。この日の駐車場は満車状態でした。

 週末にショッピングモールへ出かけましたが大賑わいでした。人々はいままで控えていた消費を、師走の慌ただしい雰囲気の中で吐き出しているようにも見えます。ようやく日常が戻ってきたようです。このまま旧に復するとは思えないのですが、来春には久し振りに桜が満開の哲学の道を歩きたいと思っています。

 

 

 

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2 コメント

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外出 (tango)
2021-12-14 16:48:30
ぜひお出かけすすめますよ・・
私は金曜日夜からフェリーでまた出かけます
今の時間を大事にしたいです
足も・腰も頭もさえている時に・・・
1月1日は別府に。14日には柳川の川下りに参りますよ。
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こんばんは (九州より)
2021-12-14 20:06:30
最近は旅に出かけられることが多いですね。
コロナ禍が落ち着いて来たので今がチャンスでしょうか。
私はなかなか行けません。
柳川もご無沙汰です。
よいご旅行を。
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