田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

水天宮へ初詣

2022年01月09日 | 日々の出来事

 三日、水天宮へお参りしました。昨年は孫たちと詣でましたが、今年は一人です。

  扁額は東郷元帥の揮毫によるもの。水のつながりでしょうか。

   少し前まで、夏大祭の奉納花火の時には瀬下町の通りから参道にかけて数百メートルにわたり夜店が並んだものです。道の両側には夜店の灯火が続き、歩くのもままならないような雑踏でした。子ども達にとって、水天宮の花火大会は夏休みの一大イベントでもありました。いまは危険防止のため花火の発揚場所が分散したので祭りの風景も変わったことでしょう。

 山茶花の向こうに太鼓橋と拝殿。

 水天宮はここが全国総本宮で、地口に「情け有馬の」とうたわれた東京水天宮はここから分霊したものです。

   階段を降りると御座船用の桟橋があります。向こう岸が花火の発揚場所です。

 水天宮は水難除けと子供守護の神社ですが、河童族にもゆかりがあります。球磨川にいた河童達が追われてここにたどり着き、有馬の殿様に保護されたという伝承が残っています。以後、河童は水天宮の使いとなり筑後川流域に棲みつくようになりました。

  昔の子ども達は水難除けに水天宮の小さな瓢箪守りを首に掛けていたものです。いまはあまり見かけませんが、孫が欲しいというので買い求めたことがあります。

 境内社の水神社。水徳の神様と安産の神様が祀られていて、ミニ水天宮のようなものです。撫で狛犬と呼ばれる肥前狛犬がいて、体の痛い部分を撫でると痛みがとれるといわれています。

 早咲き椿の荒獅子。椿は水天宮の御神紋です。

  正月から九州は穏やかな日が続いています。寒の入りを過ぎたばかりなのに、車を走らせていると日差しは暖かい。河川敷はまだ茶褐色に覆われていても日は確実に永くなっていて、心なしか風景も明るく感じます。また厳寒の日が訪れるでしょうが、ちょっぴり早春の気分にひたりました。

 

 

 

 

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