田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

秋月城下を歩く

2016年09月15日 | 朝倉

 秋月に行きました。いつもは杉の馬場を歩いて城址に行くのですが、この日は城下の町を散策することにしました。

 1810年に架けられた眼鏡橋です。昔はこの橋を渡り城下へ入って行きました。 

 明治9年に士族による反乱が続発します。ここ秋月でも熊本の神風連の乱の3日後、秋月党が決起して秋月の乱が起きました。これらの反乱は翌年の西南の役へと続いていきます。

 寺町通りです。この小路の奥が秋月党の出陣の地です。通りの入口には、木造の大きな空手道場がありました。秋月は観光地といってもどこか尚武の気風が漂います。

  この町には今でも古い建物が残っています。商人の町ではないので、吉井町のような白壁土蔵造の街並みはありません。街道沿いのこの建物は商家だったのでしょう。

 上の写真の中の一軒にばったり床几がありました。ばったり床几とは、道路に面した折り畳み式の縁台です。初めて見ました。昔はこの街道を多くの人々が行き交っていました。

  こうした古い構えの民家が点在しています。 

  旧街道から城下町の中へ入っていくと、城下町の佇まいを感じさせる街並みがあります。一方では無人の家が目につきます。町が高齢化して虫食いになっており、すでに廃屋になった家もあります。町が山裾にあり、住宅地として街並みが更新されるのは難しいのかなとも感じます。 

 ここは「男はつらいよ 寅次郎紙風船」が撮影された場所です。寅さんとヒロイン役の音無美紀子がこの橋の袂で別れ、川沿いの小道を帰って行くヒロインを寅さんが見送ります。いまでは寅さん小路と名付けられています。

  この建物は以前は何だったのかはわかりません。今は骨董品の店になっています。中に入ると、広い店内に所狭しと骨董品が陳列されています。骨董といっても工芸品ではなく、日用雑貨が多いです。こうした建物や古民家を利用して観光客向けの店が営業しています。

 ここは古民家を利用したカフェです。時間があれば中でのんびりしたい気分になります。 

  突き当りの店は包丁工房です。 

 杉の馬場には観光客向けの店が並び季節には多くの人で賑わいます。しかし城下の町まで足を踏み入れる人は少なく、普段はひっそりとしています。 

 

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
観察 (tango)
2016-09-15 16:44:10
私も素通りが多いいので九州様の説明
よくわかりました!
ばったり床几・・・・知りませんでした
古いものは好きですね~~
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城下町 (九州より)
2016-09-15 17:35:08
こんにちは。
町を歩いていると色んな発見や出会いがあります。
ばったり床几の実物は、初めて見ました。京都の町家では多いようです。
返信する

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