最初は何かの意図があったのだろうけれど
次々その理由がすり替えられている。
普通に考えても「手あたり次第」にしか見えなくなった公園の樹木伐採。
後追いで幾つもの伐採理由が説明されたりはしているのだけれど
そんなことはどうでもよくなっている。
伐られてしまったものは元に戻らないということだけははっきりしている。
その公園内に、貧相な姿の桜が何本も植えられている。
樹木伐採への風当たりを弱める為と、老年期に入ったソメイヨシノのピンチヒッターのつもりなのだろうか。
手遅れだとは思わないけれど、これとても場当たり的過ぎる。
昔の言い方で悪いけれど『お役所仕事』に映ってしまう。
花の名前、樹の名前などどうでもいいのだろうけれど
せめてどこかに植生図は残しておいてほしい。
▼ 剛ノ池北畔に集中的に植えられている「里桜」の位置図 ▼
穿った見方だろうけれど、老齢期に入って枯死を待つソメイヨシノだけでは人を呼べない…と
幾つかの「八重桜」そこにまた新しい植樹だから節操が無いように見えて仕方ない。
▲ 左手が千畳敷広場 歩道を挟んで南にユリノキのある場所 見えているのは『関山』 ▲
▲ 通路際の『関山』、葉の赤褐色、八重咲の濃い桃色が遠目にもよく見える。▲
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▲ 植えられて数年、オオシマザクラ系だと思っている。『駿河台匂』と名付けられたものだろうか。
二本の間に今年になって新しいものが二本植えられている。
一つは『奈良八重桜』の名がつけられたカスミザクラ系の園芸種だろう。▲
▲ オオシマザクラ系の一重、旗弁がよく見られるし半八重も見える。匂いもあるので『駿河台匂(スルガダイニオイ)』だろうか。右後ろは終盤の『一葉』→『花笠』▲
▲ 右側の樹には半八重の花が多く、花弁先端部のギザギザからは『駿河台匂』のように感じる。オオシマザクラ系だからか、かなりの結実。▲
▲ この木は新しく植えられたもの。『奈良八重桜』と名付けられた園芸種と推測する。
「いにしへの 奈良のみやこの やえざくら けふ九重に にほいぬるかな」伊勢大輔の詩が万葉集にある。
名札表記そのものが誤りだと判明している。→ 『八重大島』▲
☆
▲ 池に近い西側には『関山』と記憶している木が二本→『紅豊』、今年はすでに花は終わって葉が広がっていた。
その奥に『一葉』が二本、こちらも終盤で赤みが強くなっている。→『花笠』▲
▲ 池に近い方の『関山』とみていた樹の花→『紅豊』、咲き終わり。後ろはまだ残っているソメイヨシノ、白く見える。▲
▲ 『関山』より北にある『一葉』→『花笠』、これも終盤で赤みが強くなっている。右後ろは一重の桜『神代曙』→『思川』 ▲
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▲ この三本は一重だったから、よくわかっていない。
アメリカ帰りの『曙』(現在は「アメリカ」と呼ばれることが多い)、或いは『神代曙』だろうか。
真ん中は樹が弱っているのか、樹高も伸びないし櫱が多く葉が茂っている。 ▲
▲ 『神代曙』だろうか。後ろは八重咲の『一葉』、花は終盤で赤みが強いから、白が基調のこの桜とは違って見える。▲
☆
その後に判明した園芸種名によって、記事中の名前は以下の通り訂正される。
『神代曙』→『思川』
『一葉』→『花笠』
『関山』→『紅豊』
(2022.04.13 明石公園)
それぞれの桜は、種別に別ページを作る。
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2021年の『関山』画像 カンザン・セキヤマ2020
カンザン・セキヤマ2019 フゲンゾウ・普賢象2019 イチヨウ・一葉2019 ギョイコウ・御衣黄2019
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