HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ハナイカダ(花筏)

2019-03-01 | 木本 冬芽・葉痕

ここには雌雄揃っていた…筈だけれど、今は雄株しかない。
小さなプララベルが下がっているだけだ。


▲ 奇妙な「葉の上に花」のハナイカダ、葉痕の数が多い。
実体は葉の上だが、理屈では「茎の先に花」だろう。
葉痕の真ん中辺りに維管束痕は一個、これが主脈に続いていたのだろう。▼



▲ 頂芽は混芽、大きい。側芽は互生しているのだが、小さな葉には花は付かない。▼



ハナイカダ(花筏)
 ハナイカダ(←ミズキ)科ハナイカダ属 Helwingia japonica
(2019.02.26 森林植物園)


▲ 雄花 奇妙な「葉に花」は何度見ても不思議なので別ページにリンクしている。

--------------------------------------------------------------
ハナイカダ ナギイカダ(梛筏) 六甲高山植物園 六甲高山植物園2006.06-1



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハナイカダの不思議 (こいも)
2019-05-05 22:40:25
林の子さん
ハナイカダの不思議・・・理解できました。
とても嬉しいです。
茎の先につくのがお花ですね。
それが葉のまんなか辺りになったのですね。
そう思えば良くわかります。
頂芽が痕芽で大きく側芽は互生していて
小さな葉にはお花が咲かないのですね。
こちらは葉痕も見えるのですが日が当たらず
いつも撮り難くて苦労しています。
段々に重なる葉痕は可愛いですね。
また一つ知らなかったことを知ることができました。
ありがとうございます。

かなり我田引水ですが… (林の子)
2019-05-05 23:28:58
幾つかの推論の中で、似た花の付き方をするナギイカダとの類似性を考えるのが妥当かなと。
ナギイカダの場合は、はっきりと枝の変形と言う答えが出ています。
ハナイカダの葉の主脈部分に花が付いていること、その主脈部分はかなり太いものであることなどから
やはり枝、つまりは茎の先端と考えるのがしっくりくるかなと思うわけです。
植物の不思議はいずれは科学的な分析で解は得られるのでしょうが
それまでの間は自分の推論も良いものだな…などと思いますね。

コメントを投稿