その3 不食しながら興味ある腸内細菌
小さいときから1日1回、毎朝の排便
この習慣をつけてくれた親に感謝です。
現在まで、こんルールは守られています。
そして本日の毎日新聞に
「自分の腸内環境がどうなっているかを知る手がかりになるのが便だ。毎日バナナくらいの硬さの黄褐色の便がバナナ2、3本分、いきまずに出 るなら腸内環境は良好。こういう便はにおいもきつくなく、便器の水に浮く。しかし、悪玉菌が多くなると便秘する。そのときの便は硬く、色は黒ずみ、悪臭を 放つ。自分の便がどんな状態か、排便のたびにチェックする習慣をつけたい。「便所」は便器のあるところではなく、からだからのお便りを受け取る「お便り 所」なのだ」。
この文章は我がFecesの性状にそっくり!!
それに緊張したり牛乳を大量に飲むと
自由にDiarrheaを惹起できて
腸内をきれいにできます。
我が得意技です。
ってことで大腸癌が日本人の中で急速に増えているにもかかわらず
吾輩は罹患しない自信がある。
でもまもなく三日目に入る不食のせいか
食べてないのだからFecesは若干少なめも
間違いなく排泄機構は順調に働いており、正常!!
でも若干腸内細菌の変動が生じてきているように感じます。
2-3日内には牛乳で軽いDiarrheaを起こし
ついでその後数日以内の宿便を眺めたいって思ってます。
さてどうなるのでしょう!@!
下記は毎日新聞から全文をコピペ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第2回 腸内フローラ
これからの健康長寿は
腸内環境改善がカギ
肥満もがんも認知症も腸内細菌が関わっている
監修・辨野義己(理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室特別招聘研究員)
文 ・竹本和代 (医療・ヘルスケアライター)
腸内細菌の構成パターンが腸内環境を決める
近年、腸に関する研究が進み、さまざまな病気と腸との関係が明らかになってきた。同時に、健康の維持や病気の予防に、腸内環境を良好に保つことが重要であることもわかってきた。健康長寿のカギを握る腸内細菌のパワーについて、最新研究の成果を交えて紹介しよう。
1.5kgにもなる腸内細菌
腸内環境のよしあしを決めるのは腸内細菌だ。成人の大腸にすんでいる腸内細菌は、500~1000種類以上、菌数は600兆~1000兆個、重さ にして約1.5kgといわれている。この膨大な数の細菌は腸壁にびっしり付いていて花畑のように見えることから、「腸内フローラ」(腸内細菌叢(そう)、 最近は腸内ミクロビオータともいう)と呼ばれている。
腸内フローラを構成する細菌は3種類に大別される。一つは善玉菌で、食べ物の残りカスから糖を分解し、乳酸や酢酸、ビタミンB群などから だに有用な物質を作る「発酵」を行う。その代表が食品でおなじみのビフィズス菌や乳酸菌だ。これに対する悪玉菌は、食べ物の残りカスからたんぱく質やアミ ノ酸などを分解し、アンモニアや硫化水素などの有害物質を作る「腐敗」を起こす。ウェルシュ菌や黄色ブドウ球菌などがよく知られている。残る一つは日和見 菌という。名前の通り、腸内で善玉菌が優勢であれば善玉菌の味方になってよい働きをするが、悪玉菌が優位のときは一緒になって有害物質を作る。一筋縄では いかないグループで、バクテロイデスや非病原性の大腸菌などがある。そのほとんどは未知なる腸内細菌といえる。
加齢に伴って善玉菌が減る
加齢に伴う腸内フローラの変化
出生直後の腸内は善玉のビフィズス菌と大腸菌などの日和見菌がほとんどを占めているが、次第にビフィズス菌が減り、悪玉のウェルシュ菌が増えてくる。
出典:光岡知足「腸内細菌の話」(岩波書店)
腸内細菌の理想的なバランスは、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%とされている。もし善玉菌が減ると、日和見菌が悪玉菌に加勢するので一気に悪玉菌が勢力を強め、腸内環境は悪化する。
自分の腸内環境がどうなっているかを知る手がかりになるのが便だ。毎日バナナくらいの硬さの黄褐色の便がバナナ2、3本分、いきまずに出 るなら腸内環境は良好。こういう便はにおいもきつくなく、便器の水に浮く。しかし、悪玉菌が多くなると便秘する。そのときの便は硬く、色は黒ずみ、悪臭を 放つ。自分の便がどんな状態か、排便のたびにチェックする習慣をつけたい。「便所」は便器のあるところではなく、からだからのお便りを受け取る「お便り 所」なのだ。
腸内細菌の構成パターンは加齢にとともに変化する。一般に、年をとるにつれて善玉菌が減り、悪玉菌が増えるので、腸内環境は悪くなる(図 参照)。これが腸の老化だ。だが、腸を老いさせるのは加齢だけではない。むしろ、不健康な食事、運動不足、ストレスなど生活習慣の影響が大きい。言い換え れば、生活習慣を改善することで腸を若返らせることが可能なのだ。なかでも取り組みやすく、改善効果が大きいのが食事。具体的な方法は後述する。
腸は病気を防ぐと同時に病気の発生源になる
人体は土管状になっていて、口から食道、胃、小腸、大腸へと続く食べ物の通り道は、細菌やウイルスのいる外界と接している。そのため、腸には免疫システムが存在する。
免疫とは、自分と自分でないものを見分け、自分でないものを排除しようとする働きのこと。免疫を担う免疫担当細胞は血液中の白血球だ。白 血球は大きく単球、顆粒球(かりゅう)、リンパ球に分けられ、さらにそれぞれの中に複数の種類がある(図参照)。これらが互いに連携して、病原体や花粉、 がん細胞などの異物を見つけては攻撃し、からだを守っている。その免疫担当細胞の7割近くが、実は腸にある。腸は人体最大の免疫器官なのだ。
腸内環境がよいときは免疫力が維持されている
体内に異物があると、マクロファージ(顆粒球の一種)とヘルパーT細胞(リンパ球の一種)が働き、B細胞(リンパ球の一種)が「免疫グロブリン A(IgA)抗体」という、異物を攻撃するたんぱく質を作り出す。このIgA抗体の産生を促進する働きを善玉菌は持っている。つまり、善玉菌が多くて腸内 環境がよいときは免疫力が高いわけだ。逆に、悪玉菌が増えて腸内環境が悪いときは免疫力が低下しており、病気になりやすいことになる。
例えばインフルエンザなどの感染症は高齢者に発症しやすいが、前述したように、人は年をとるにつれて悪玉菌が増え、腸内環境が悪化する。それが一因となって免疫力が弱くなり、感染症にかかりやすくなると考えられる。
一方、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は、いわば免疫の過剰反応だ。ヘルパーT細胞には1型(Th1)と2型(Th2)があり、2型が優勢になるとアレルギーが起こる。善玉菌は1型を導いて両者のバランスを整える方向に持っていくことがわかっている。
このように、感染症やアレルギー疾患は、免疫システムがしっかり働くことで発症予防が期待でき、そのためには腸内環境を整えることが大切だといえる。
悪玉菌の作る有害物質が病気の原因に
腸は免疫というシステムで病気の予防に貢献する一方、病気の発生源ともなる。大腸は発生する病気の種類が最も多い臓器とされているが、それは大腸 にたくさんの腸内細菌がすみついているからだ。大腸は口から遠いので酸素が少なく、そのため腸内細菌の大部分を酸素があると生きていけない嫌気性菌が占め ている。そのなかにはビフィズス菌などの善玉菌もいるが、多いのは悪玉菌や日和見菌なので、もともと大腸は悪玉菌が増えやすい環境といえるだろう。
悪玉菌が多くなると腸内はアルカリ性になり、腸粘膜のバリア機能や免疫力が低下する。また、悪玉菌がたんぱく質や脂肪を腐敗させて作り出 す有害物質は腸壁を傷つけ、大腸がんや過敏性腸症候群の原因になる。有害物質は血液中に入り、全身の細胞を老化させたり、動脈硬化に関連する生活習慣病や 認知症など、さまざまな病気の引き金になったりすると考えられている。言い換えれば、腸内環境を良好に保つことはこれらの病気を防ぐことにつながっている のである。
わかってきた腸内細菌と病気の関係
腸内細菌は、日本が江戸時代だった1674年に、“微生物学の父”と呼ばれるオランダの科学者アントニ・ファン・レーウェンフックによって発見さ れた。研究が本格化したのはそれから約200年後の19世紀後半、一気に進展したのは20世紀だ。そして現在、腸内細菌研究は遺伝子解析という手法の導入 によって飛躍的な進歩を遂げている真っ最中だ。その成果として、腸内細菌と病気の関係が次々に報告されている。一端を紹介しよう。
悪玉菌優勢の腸内環境はがんのリスクを高める
日本で罹患(りかん)者が最も多いがんは胃がんだが、近年、大腸がんが急増し、胃がんに迫る勢いだ。その大腸がんに腸内細菌が深くかかわっている。
がんは「発がん物質(イニシエーター)」に「発がん促進物質(プロモーター)」が加わって発症する。腸内細菌は、悪玉菌が増えて腸内環境 が悪くなったとき、とくに発がん促進物質をつくりだす。さらに、悪玉菌がつくりだすさまざまな有害物質は発がん物質になる。また、腸内環境が悪化した原因 が動物性脂肪の取りすぎなら、胆汁が過剰に分泌され、一部が大腸に流れることがある。すると、これを特定の腸内細菌が発がん促進物質に変えてしまう。腸内 環境が悪いと発がん促進物質も発がん物質も増え、がんを発症するリスクが確実に高くなってしまうのだ。
出典:厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/02/dl/s0228-3e.pdf)
肥満、糖尿病、脳機能にも腸内細菌が関わっている
同じエネルギーを摂取したとき、太る人と太らない人がいる。“体質”ということが多いが、それに腸内細菌が関わっていることがわかってきた。米国 ワシントン大学のジェフリー・ゴードン博士らは、肥満の人とやせた人では腸内細菌のバランスが違うと報告している。腸内細菌を「バクテロイデーテス類」 (ヤセ菌)と、難消化性の食物繊維でさえ栄養に変えてしまう「ファーミキューテス類」(デブ菌)に分けると、肥満の人にはデブ菌が多く、ヤセ菌が少なかっ た。さらに、肥満の人に1年間ダイエットしてもらったら、デブ菌が減ってヤセ菌が増えた。つまり、生息している腸内細菌の種類によって太ったりやせたりす るわけだ。太りやすい人も、腸内環境を改善すれば“体質”が変わるかもしれない。
ほかに、2型糖尿病との関連も指摘されている。中国・深圳大学北京ゲノム研究所のグループは2012年、2型糖尿病患者の腸内には悪玉菌 が多く、善玉菌が少ないという論文を発表した。また、腸内細菌が脳機能にも影響を及ぼしていることがわかっており、うつ病や認知症との関連も研究が進んで いる。 腸内環境は、いまや腸だけでなく心を含む全身の健康状態や老化の速度なども左右する重要な因子であり、健康長寿のカギを握ると考えられている。
プロバイオティクスを生活に取り入れよう
すでに述べたように、腸内細菌の理想的なバランスは、善玉菌:悪玉菌:日和見菌(未知なる細菌)が2:1:7だ。7割を占める日和見菌は優勢なほうにつくので、悪玉菌を抑え、常に善玉菌を優勢にしておく必要がある。
そのために、まず食生活に注意したい。具体的には「プロバイオティクス」と食物繊維を積極的に取ることだ。
シンバイオティクスがこれからのキーワードだ
プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届いてからだに有用な働きをする微生物やそれを含む食品のこと。代表的なものに、乳酸菌やビフィズス菌な どの善玉菌を含んだヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆などがある。プロバイオティクスは多く取るほど善玉菌を増やすので、相対的に悪玉菌を減らすことができ る。
プロバイオティクスの働きを促す「プレバイオティクス」も意識して取りたい食品だ。これは腸内の善玉菌だけに働いて増殖を促進したり、活 性を高めたりする。食品成分としては、フラクトオリゴ糖などのオリゴ糖や食物繊維などが認められている。プレバイオティクスを普段の食事のなかでたくさん 取ることが難しい場合は、その成分が含まれた機能性食品やサプリメントを利用するとよいだろう。
なお、プロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒に取ることを「シンバイオティクス」という。これが、これからの食生活のキーワードになるかもしれない。
野菜やキノコ、海藻などに多く含まれる食物繊維は、分解されずに大腸まで届き、悪玉菌が産生した有害物質や老廃物を吸着して便として排出 する。また、腸内細菌は食物繊維を発酵させて自らのエネルギー源に変えており、発酵の際に産生される酢酸、乳酸、酪酸によって善玉菌が増える。腸にとって よくないものを取り除き、よいものを増やすのだから一石二鳥だ。食物繊維もまた、日常的にたくさん取ることで腸内環境が改善される。
アンチエイジング効果もある大豆と大豆加工品
大豆と豆腐や納豆などの大豆加工食品も腸内環境をととのえてくれる。これらには食物繊維や大豆オリゴ糖が含まれるだけでなく、大豆イソフラボンと いう重要な物質もある。大豆イソフラボンは腸内細菌によって「エクオール」という物質に代謝されるのだが、これが乳がんの発症を促進する女性ホルモンのエ ストロゲンの働きを抑え、乳がんのリスクを低下させる。それだけではない。エクオールには、シワ、ほてりなどの更年期症状、骨密度などを改善するという データもある。大豆とその加工食品は、とくに女性にとって美容面も含めたアンチエイジング効果が期待できるといえよう。
腸内細菌の持つパワーについては少しずつ明らかになってきているが、まだわかっていないことも多い。ただ、腸内環境を良好に保つことが健康長寿につながるという点に異論はなかろう。「腸内環境」をキーワードにライフスタイルを振り返ってはどうだろう。
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Keiはちょっと苦しむも2-1で勝利
ベスト4に進出でした。
3回目の休憩
午後11時
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小さいときから1日1回、毎朝の排便
この習慣をつけてくれた親に感謝です。
現在まで、こんルールは守られています。
そして本日の毎日新聞に
「自分の腸内環境がどうなっているかを知る手がかりになるのが便だ。毎日バナナくらいの硬さの黄褐色の便がバナナ2、3本分、いきまずに出 るなら腸内環境は良好。こういう便はにおいもきつくなく、便器の水に浮く。しかし、悪玉菌が多くなると便秘する。そのときの便は硬く、色は黒ずみ、悪臭を 放つ。自分の便がどんな状態か、排便のたびにチェックする習慣をつけたい。「便所」は便器のあるところではなく、からだからのお便りを受け取る「お便り 所」なのだ」。
この文章は我がFecesの性状にそっくり!!
それに緊張したり牛乳を大量に飲むと
自由にDiarrheaを惹起できて
腸内をきれいにできます。
我が得意技です。
ってことで大腸癌が日本人の中で急速に増えているにもかかわらず
吾輩は罹患しない自信がある。
でもまもなく三日目に入る不食のせいか
食べてないのだからFecesは若干少なめも
間違いなく排泄機構は順調に働いており、正常!!
でも若干腸内細菌の変動が生じてきているように感じます。
2-3日内には牛乳で軽いDiarrheaを起こし
ついでその後数日以内の宿便を眺めたいって思ってます。
さてどうなるのでしょう!@!
下記は毎日新聞から全文をコピペ
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第2回 腸内フローラ
これからの健康長寿は
腸内環境改善がカギ
肥満もがんも認知症も腸内細菌が関わっている
監修・辨野義己(理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室特別招聘研究員)
文 ・竹本和代 (医療・ヘルスケアライター)
腸内細菌の構成パターンが腸内環境を決める
近年、腸に関する研究が進み、さまざまな病気と腸との関係が明らかになってきた。同時に、健康の維持や病気の予防に、腸内環境を良好に保つことが重要であることもわかってきた。健康長寿のカギを握る腸内細菌のパワーについて、最新研究の成果を交えて紹介しよう。
1.5kgにもなる腸内細菌
腸内環境のよしあしを決めるのは腸内細菌だ。成人の大腸にすんでいる腸内細菌は、500~1000種類以上、菌数は600兆~1000兆個、重さ にして約1.5kgといわれている。この膨大な数の細菌は腸壁にびっしり付いていて花畑のように見えることから、「腸内フローラ」(腸内細菌叢(そう)、 最近は腸内ミクロビオータともいう)と呼ばれている。
腸内フローラを構成する細菌は3種類に大別される。一つは善玉菌で、食べ物の残りカスから糖を分解し、乳酸や酢酸、ビタミンB群などから だに有用な物質を作る「発酵」を行う。その代表が食品でおなじみのビフィズス菌や乳酸菌だ。これに対する悪玉菌は、食べ物の残りカスからたんぱく質やアミ ノ酸などを分解し、アンモニアや硫化水素などの有害物質を作る「腐敗」を起こす。ウェルシュ菌や黄色ブドウ球菌などがよく知られている。残る一つは日和見 菌という。名前の通り、腸内で善玉菌が優勢であれば善玉菌の味方になってよい働きをするが、悪玉菌が優位のときは一緒になって有害物質を作る。一筋縄では いかないグループで、バクテロイデスや非病原性の大腸菌などがある。そのほとんどは未知なる腸内細菌といえる。
加齢に伴って善玉菌が減る
加齢に伴う腸内フローラの変化
出生直後の腸内は善玉のビフィズス菌と大腸菌などの日和見菌がほとんどを占めているが、次第にビフィズス菌が減り、悪玉のウェルシュ菌が増えてくる。
出典:光岡知足「腸内細菌の話」(岩波書店)
腸内細菌の理想的なバランスは、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%とされている。もし善玉菌が減ると、日和見菌が悪玉菌に加勢するので一気に悪玉菌が勢力を強め、腸内環境は悪化する。
自分の腸内環境がどうなっているかを知る手がかりになるのが便だ。毎日バナナくらいの硬さの黄褐色の便がバナナ2、3本分、いきまずに出 るなら腸内環境は良好。こういう便はにおいもきつくなく、便器の水に浮く。しかし、悪玉菌が多くなると便秘する。そのときの便は硬く、色は黒ずみ、悪臭を 放つ。自分の便がどんな状態か、排便のたびにチェックする習慣をつけたい。「便所」は便器のあるところではなく、からだからのお便りを受け取る「お便り 所」なのだ。
腸内細菌の構成パターンは加齢にとともに変化する。一般に、年をとるにつれて善玉菌が減り、悪玉菌が増えるので、腸内環境は悪くなる(図 参照)。これが腸の老化だ。だが、腸を老いさせるのは加齢だけではない。むしろ、不健康な食事、運動不足、ストレスなど生活習慣の影響が大きい。言い換え れば、生活習慣を改善することで腸を若返らせることが可能なのだ。なかでも取り組みやすく、改善効果が大きいのが食事。具体的な方法は後述する。
腸は病気を防ぐと同時に病気の発生源になる
人体は土管状になっていて、口から食道、胃、小腸、大腸へと続く食べ物の通り道は、細菌やウイルスのいる外界と接している。そのため、腸には免疫システムが存在する。
免疫とは、自分と自分でないものを見分け、自分でないものを排除しようとする働きのこと。免疫を担う免疫担当細胞は血液中の白血球だ。白 血球は大きく単球、顆粒球(かりゅう)、リンパ球に分けられ、さらにそれぞれの中に複数の種類がある(図参照)。これらが互いに連携して、病原体や花粉、 がん細胞などの異物を見つけては攻撃し、からだを守っている。その免疫担当細胞の7割近くが、実は腸にある。腸は人体最大の免疫器官なのだ。
腸内環境がよいときは免疫力が維持されている
体内に異物があると、マクロファージ(顆粒球の一種)とヘルパーT細胞(リンパ球の一種)が働き、B細胞(リンパ球の一種)が「免疫グロブリン A(IgA)抗体」という、異物を攻撃するたんぱく質を作り出す。このIgA抗体の産生を促進する働きを善玉菌は持っている。つまり、善玉菌が多くて腸内 環境がよいときは免疫力が高いわけだ。逆に、悪玉菌が増えて腸内環境が悪いときは免疫力が低下しており、病気になりやすいことになる。
例えばインフルエンザなどの感染症は高齢者に発症しやすいが、前述したように、人は年をとるにつれて悪玉菌が増え、腸内環境が悪化する。それが一因となって免疫力が弱くなり、感染症にかかりやすくなると考えられる。
一方、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は、いわば免疫の過剰反応だ。ヘルパーT細胞には1型(Th1)と2型(Th2)があり、2型が優勢になるとアレルギーが起こる。善玉菌は1型を導いて両者のバランスを整える方向に持っていくことがわかっている。
このように、感染症やアレルギー疾患は、免疫システムがしっかり働くことで発症予防が期待でき、そのためには腸内環境を整えることが大切だといえる。
悪玉菌の作る有害物質が病気の原因に
腸は免疫というシステムで病気の予防に貢献する一方、病気の発生源ともなる。大腸は発生する病気の種類が最も多い臓器とされているが、それは大腸 にたくさんの腸内細菌がすみついているからだ。大腸は口から遠いので酸素が少なく、そのため腸内細菌の大部分を酸素があると生きていけない嫌気性菌が占め ている。そのなかにはビフィズス菌などの善玉菌もいるが、多いのは悪玉菌や日和見菌なので、もともと大腸は悪玉菌が増えやすい環境といえるだろう。
悪玉菌が多くなると腸内はアルカリ性になり、腸粘膜のバリア機能や免疫力が低下する。また、悪玉菌がたんぱく質や脂肪を腐敗させて作り出 す有害物質は腸壁を傷つけ、大腸がんや過敏性腸症候群の原因になる。有害物質は血液中に入り、全身の細胞を老化させたり、動脈硬化に関連する生活習慣病や 認知症など、さまざまな病気の引き金になったりすると考えられている。言い換えれば、腸内環境を良好に保つことはこれらの病気を防ぐことにつながっている のである。
わかってきた腸内細菌と病気の関係
腸内細菌は、日本が江戸時代だった1674年に、“微生物学の父”と呼ばれるオランダの科学者アントニ・ファン・レーウェンフックによって発見さ れた。研究が本格化したのはそれから約200年後の19世紀後半、一気に進展したのは20世紀だ。そして現在、腸内細菌研究は遺伝子解析という手法の導入 によって飛躍的な進歩を遂げている真っ最中だ。その成果として、腸内細菌と病気の関係が次々に報告されている。一端を紹介しよう。
悪玉菌優勢の腸内環境はがんのリスクを高める
日本で罹患(りかん)者が最も多いがんは胃がんだが、近年、大腸がんが急増し、胃がんに迫る勢いだ。その大腸がんに腸内細菌が深くかかわっている。
がんは「発がん物質(イニシエーター)」に「発がん促進物質(プロモーター)」が加わって発症する。腸内細菌は、悪玉菌が増えて腸内環境 が悪くなったとき、とくに発がん促進物質をつくりだす。さらに、悪玉菌がつくりだすさまざまな有害物質は発がん物質になる。また、腸内環境が悪化した原因 が動物性脂肪の取りすぎなら、胆汁が過剰に分泌され、一部が大腸に流れることがある。すると、これを特定の腸内細菌が発がん促進物質に変えてしまう。腸内 環境が悪いと発がん促進物質も発がん物質も増え、がんを発症するリスクが確実に高くなってしまうのだ。
出典:厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/02/dl/s0228-3e.pdf)
肥満、糖尿病、脳機能にも腸内細菌が関わっている
同じエネルギーを摂取したとき、太る人と太らない人がいる。“体質”ということが多いが、それに腸内細菌が関わっていることがわかってきた。米国 ワシントン大学のジェフリー・ゴードン博士らは、肥満の人とやせた人では腸内細菌のバランスが違うと報告している。腸内細菌を「バクテロイデーテス類」 (ヤセ菌)と、難消化性の食物繊維でさえ栄養に変えてしまう「ファーミキューテス類」(デブ菌)に分けると、肥満の人にはデブ菌が多く、ヤセ菌が少なかっ た。さらに、肥満の人に1年間ダイエットしてもらったら、デブ菌が減ってヤセ菌が増えた。つまり、生息している腸内細菌の種類によって太ったりやせたりす るわけだ。太りやすい人も、腸内環境を改善すれば“体質”が変わるかもしれない。
ほかに、2型糖尿病との関連も指摘されている。中国・深圳大学北京ゲノム研究所のグループは2012年、2型糖尿病患者の腸内には悪玉菌 が多く、善玉菌が少ないという論文を発表した。また、腸内細菌が脳機能にも影響を及ぼしていることがわかっており、うつ病や認知症との関連も研究が進んで いる。 腸内環境は、いまや腸だけでなく心を含む全身の健康状態や老化の速度なども左右する重要な因子であり、健康長寿のカギを握ると考えられている。
プロバイオティクスを生活に取り入れよう
すでに述べたように、腸内細菌の理想的なバランスは、善玉菌:悪玉菌:日和見菌(未知なる細菌)が2:1:7だ。7割を占める日和見菌は優勢なほうにつくので、悪玉菌を抑え、常に善玉菌を優勢にしておく必要がある。
そのために、まず食生活に注意したい。具体的には「プロバイオティクス」と食物繊維を積極的に取ることだ。
シンバイオティクスがこれからのキーワードだ
プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届いてからだに有用な働きをする微生物やそれを含む食品のこと。代表的なものに、乳酸菌やビフィズス菌な どの善玉菌を含んだヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆などがある。プロバイオティクスは多く取るほど善玉菌を増やすので、相対的に悪玉菌を減らすことができ る。
プロバイオティクスの働きを促す「プレバイオティクス」も意識して取りたい食品だ。これは腸内の善玉菌だけに働いて増殖を促進したり、活 性を高めたりする。食品成分としては、フラクトオリゴ糖などのオリゴ糖や食物繊維などが認められている。プレバイオティクスを普段の食事のなかでたくさん 取ることが難しい場合は、その成分が含まれた機能性食品やサプリメントを利用するとよいだろう。
なお、プロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒に取ることを「シンバイオティクス」という。これが、これからの食生活のキーワードになるかもしれない。
野菜やキノコ、海藻などに多く含まれる食物繊維は、分解されずに大腸まで届き、悪玉菌が産生した有害物質や老廃物を吸着して便として排出 する。また、腸内細菌は食物繊維を発酵させて自らのエネルギー源に変えており、発酵の際に産生される酢酸、乳酸、酪酸によって善玉菌が増える。腸にとって よくないものを取り除き、よいものを増やすのだから一石二鳥だ。食物繊維もまた、日常的にたくさん取ることで腸内環境が改善される。
アンチエイジング効果もある大豆と大豆加工品
大豆と豆腐や納豆などの大豆加工食品も腸内環境をととのえてくれる。これらには食物繊維や大豆オリゴ糖が含まれるだけでなく、大豆イソフラボンと いう重要な物質もある。大豆イソフラボンは腸内細菌によって「エクオール」という物質に代謝されるのだが、これが乳がんの発症を促進する女性ホルモンのエ ストロゲンの働きを抑え、乳がんのリスクを低下させる。それだけではない。エクオールには、シワ、ほてりなどの更年期症状、骨密度などを改善するという データもある。大豆とその加工食品は、とくに女性にとって美容面も含めたアンチエイジング効果が期待できるといえよう。
腸内細菌の持つパワーについては少しずつ明らかになってきているが、まだわかっていないことも多い。ただ、腸内環境を良好に保つことが健康長寿につながるという点に異論はなかろう。「腸内環境」をキーワードにライフスタイルを振り返ってはどうだろう。
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