南シナ海での石油掘削に端を発したベトナムと中国との衝突事件は、中国のベトナムに対する経済制裁で、ベトナムが屈したかに思われたが、さすがにアメリカに勝利した唯一の国である。国際世論を巻き込んで頑張っている。
5/25朝放送のNHK日曜討論「徹底分析 中国海洋進出」が面白かったが、興梠一郎氏(神田外語大学教授)は「ベトナムの反撃は中国も予想外」と言っていた。
それにしても中国は良くやるねぇ、とうとうベトナム漁船まで沈没させた。これに対してベトナムは世界のマスコミを乗船させて、中国の船に近づいてみせた。
【5月28日水曜日(写真クリックで拡大)】
読売、朝日はその記事を掲載していたが、産経は触れていないので乗船できなかったようだ。その線引はどこに有るのか興味がある。朝日の電気棒で殴られるベトナム人の記事は痛々しい。
3紙の中で情報トップを走るのは、やはり朝日だ。「中国海洋石油は2008年に970億円を投じて掘削装置をカナダと共同開発し11年5月に完成、12年5月から香港沖で作業を開始した」と報じている。
また掘削装置の現場導入は「台風が無い4月末から7月末までに限られる」とも。やはり朝日は中国に関して独自の報道ルートを持っているようだ。
【5月29日木曜日(同上)】
そもそも中国の石油に関する領土問題の発端は、日本の東シナ海の尖閣諸島、魚釣島の領有権がきっかけだ。石油が埋蔵していると判ると「月をも我が土地」を主張する国だ。
ベトナムに頑張ってもらわないと次がフィリピンであり、日本だ。ただ中国の横暴さが国際的に認知されることが救いである。
ソ連、中国、北朝鮮、韓国など異常な国々に取り囲まれている我が国が正常を保つには、ベトナム同様に国際世論に訴える良いチャンスでもある。
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