シャープは、月内にもインドで携帯電話端末の販売を始める。
携帯電話4機種を順次投入。このうち2機種は、契約者を認識するSIMカードを2枚通せるなど現地仕様にした。独自の液晶パネルなどをアピールして、成長が続くインド市場を開拓する。
●市場開拓進める
4機種はいずれも第2世代(2G)端末で、インターネット接続もできる。想定価格は、約1万3000-3万6000円程度と現地ではやや高め。
インドでは料金体系の異なる複数の電話会社に加入して使い分ける人も多いため、SIMカードの挿入口が2つある機種を用意した。
ラジオやタッチパネル機能付き、自社の液晶パネルを使った「アクオスケータイ」なども発売する。
インドの携帯電話加入件数は過去1年で2億件以上増えたが、普及率はなお5割程度といい、市場拡大が続く見込み。日本の携帯電話メーカー(ソニー・エリクソンを除く)は、現在インドに進出していない。
ノキアやサムスン電子が高いシェアを持つが、低価格で地元仕様を盛り込んだ現地メーカーも販売量を伸ばしている。シャープは、高機能と現地仕様を組み合わせて市場開拓を進める。
【記事引用】 「日本経済新聞/2010年11月13日(土)/10面」