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シャープ、スマートフォンの国内販売2.5倍に引き上げ アップルからの首位奪取目指す

2011-05-21 |  シャープ



 シャープは20日、スマートフォンの2011年度の国内販売台数を、208万台だった前期の約2.5倍となる500万台に増やす計画を発表した。

 従来型の携帯電話からスマートフォンへ売れ筋が移る中、新機種を積極的に投入し、「iPhone」で先行する米アップルを抜き、首位奪取を目指す。


●6機種を投入

 計画達成に向けて、今夏の商戦向けに6機種のスマートフォンを投入する。

 内蔵カメラで撮影した動画や画像を無線で送り、液晶テレビ「アクオス」の大画面で楽しめる機能を全機種に搭載。ブルーレイディスクレコーダーで録画した番組を視聴できる機能も備えた。

 このうち従来携帯と同じ数字ボタンと折りたたみデザインを採用し、タッチパネル操作にも対応する機種についてソフトバンクモバイルは20日、6月中旬以降に発売すると発表した。

 海外展開もスマートフォンを軸に加速させる。

 08年6月に海外市場に再参入して以来、高機能タイプで一定の販売実績を持つ中国で、3D(立体映像)表示に対応した2機種を5月までに相次いで発売。

 一部機種の販売にとどまる欧米でも拡大を狙う。


●メーカー間競争加熱

 利用者が急増するスマートフォンは、10年度は323万台の米アップルが国内でトップを走る。調査会社のMM総研によると、11年度の国内市場は1820万台に倍増し、携帯電話市場の約47%を占める見通し。

 民間調査会社MM総研によると、スマートフォン市場におけるシャープのシェアは昨年度は24.3%で2位だった。

 これに対し、NECカシオモバイルコミュニケーションズが本体の薄さなどを特長とする3製品で攻勢をかける。前期に40万台弱だった国内販売台数を今期は約5倍の200万台弱に増やす計画。

 パナソニックモバイルコミュニケーションズは、NTTドコモ向けの夏モデルから参入し、15年に750万台の国内販売を目指しており、メーカー間の競争が過熱している。




【記事引用】 「フジサンケイ ビジネスアイ/2011年5月21日(土)」
         「日本経済新聞/2011年5月21日(土)/11面」


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