シャープは14日、中国で新型スマートフォンを10月に発売すると発表した。
同社としては初のタブレットタイプで、店頭想定価格は画面サイズ3.2型が2200元(約2万7千円)、3.5型が3000元(約3万7千円)。
現地企業と組んでゲームや電子書籍も配信する。来春にも3D画像対応端末も投入し、中国市場の開拓を急ぐ。
●若者需要開拓
10月に発売する端末は、タッチパネル機能付きで、基本ソフト(OS)は米グーグルの「アンドロイド」をベースに中国企業が開発した。
利用者は専用サイトに接続し、ゲームなど約1000種類のアプリケーションソフトをダウンロードできる。日本の漫画も購入できる。中国独自のSNSも簡単に使えるようにした。
中国では、国内外のメーカーが相次いでスマートフォンを投入している。価格は5000-6000元が多いという。シャープは価格を抑えて大学生など若者の需要を開拓する。
日本市場への投入は「現時点では計画していない」(同社)。シャープの中国での携帯電話販売台数は2009年度で100万台超で、早期に500万台規模に伸ばすのが目標。
【記事引用】 「日本経済新聞/2010年9月15日(水)/11面」