シャープは13日、米マイクロソフトと共同開発した新型の高機能携帯端末「KIN(キン)」で欧米市場に本格参入すると発表した。
キンは、マイクロソフトがまず5月に米国で発売する。秋にはドイツや英国など欧州でも投入する。日本での展開は未定としている。
シャープは、08年6月に中国携帯電話市場に参入しており、国内市場が飽和する中、海外市場の開拓を強化する。
●SNSに特化
「KIN」は、シャープガ持つ携帯端末や液晶の技術と、マイクロソフトが持つソフトウエア技術を融合。SNSの使い勝手を向上させたのが特徴。
SNS専用のアプリケーションを立ち上げることなく、友人や家族がSNS上で更新した情報が端末上にリアルタイムで表示される。
また、相手を簡単に選んでメッセージを送ったり、お気に入りの写真や動画を共有できる。
米アップルの「iPhone」や、グーグルの基本OS「アンドロイド」を搭載した携帯電話端末は、高性能・多機能を売り物にしている。
KINは、SNSに特化することで、若者ユーザーを取り込み、対抗する考え。
日本メーカーは、「スマートフォン」と呼ばれる高機能携帯端末で出遅れていたが、シャープはマイクロソフトと組むことで巻き返しを図る。
【記事引用】 「フジサンケイビジネスアイ/2010年4月13日(火)」