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ソニー・エリクソン、震災でスマートフォン生産に影響 日本からの部品が不足

2011-04-21 |  ソニーモバイル



 英ソニー・エリクソンのバート・ノルドベリ社長兼最高経営責任者(CEO)は、日本経済新聞の電話取材に応じた。

 それによると、「カメラモジュールなど日本からの部品が不足している」と述べ、東日本大震災の影響でスマートフォンの生産に影響が出ていることを明らかにした。

 3月発売の新機種「エクスペリア・アーク」が人気となっている日本市場には優先して投入する。


●4-6月の出荷に支障

 同社は今春、「エクスペリア・アーク」やゲーム機能搭載機種「エクスペリア・プレイ」(日本では未発売)を発売開始した。3月の出荷分には地震の影響は限られたものの、「4-6月の出荷に支障が出る」という。

 液晶表示装置(LCD)やバッテリー、カメラモジュールなどが不足している。

 現在の生産状況では「世界中の需要を満たすことはできない」が、販売が好調な日本市場には「NTTドコモが大きな投資をしており、優先的に供給する」。

 欧州は米アップルや韓国、台湾勢のスマートフォンが普及し、競争が厳しい。スマートフォンの市場が最も大きい米国では市場開拓に取り組みはじめた段階。

 同社はアジアを重視しており、なかでも日本市場に注力している。部品調達は急ピッチで改善しており、「4~6月期のうちには正常化する」見通し。

 同社は、ソニーとスウェーデンの通信機器大手エリクソンが折半出資する合弁会社。

 設立10周年を迎え、合弁解消が取りざたされていることについては、「株主間で決めること。我々は両社から多大な協力を得ている」と述べた。




【記事引用】 「日経産業新聞/2011年4月24日(日)/3面」


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