髭のプーサン日記

日本ハムファイターズを中心にスポーツ全般の観戦日記です。
ときおり姓名判断でのお名前に関することを書いています。

旧作映画「阿寒に果つ」

2006-12-22 04:16:39 | 映画(DVD)




<あの死は同情するどころか憎んでもいい。 あの死は驕慢(きょうまん)で僭越(せんえつ)な死ではなかったのか。 

すべてを計算しつくした小憎らしいまでに我儘な死ではなかったのか。 と二十年という歳月がたった今、私は多面性を見せる純子という女性の顔を知りたくて純子と関係した5人の人達を訪ね、水晶の六面体からその一つの面だけを垣間見せて去っていった本当の姿を明らかにしようとする。

 そして自分が純子に一番影響を与え、一番純子を愛し、愛されていたと信じている。 果たして純子という女性の真の姿は描き出されたのであろうか?>


渡辺淳一作「阿寒に果つ」の書き出しですが、私がこの本を読んだのは三十数年前だったように思います。

昭和27年、冬の阿寒湖畔でひとりの少女が自殺。
少女は天才少女画家ともてはやされていた高校生。14才で道展に、女流家展と次々と入選。
夭折した少女・加清純子(作品では時任純子)を描いた追悼の作品ですが、作者が札幌南高校時代の初恋の女性であり、その後映画化され作者役を
若き日の三浦友和が演じていて、主人公の時任純子役は五十嵐じゅん(現:中村雅俊夫人の五十嵐淳子)が若き天才画家として熱演をしている映画です。

また今では映画で脱ぐのは珍しくもないことですが、積丹での幻想的なヌードシーンは当時は驚きと感動を受けたのを今でもはっきりと記憶に残っています。

この映画には円熟期前の二宮さよ子が姉役で出ていますが、実のお姉さんが数年前に愛と哀しみを込めた遺作画集を出したのは、北海道新聞でも大きく取りあげていたので記憶に残っている方もいるでしょう。


画像が悪いのは仕方なし(苦笑)
でも、当時の私にとっては、「あの五十嵐じゅん(淳子)がヌードになった!」ことが、驚きでもあり興奮ものでした



なんとも可憐な映画のワンカット画像ですが、この映画役者もしっかりと揃っています。

詳しくはこちらに。

この映画を見て数年後に判ったことですが、純子が俊一(三浦友和)を雪道の中、円山(?山の手)の自宅まで送っていくシーンがありますが、実はこのシーンは月寒公園で撮影をしたそうです。
今でも、月寒西地区の「アンパン道路」から月寒神社裏手を通り、月寒小学校に突き当たる細い道路は、当時と比べてもそう変化を見せていません。

 

ちなみにまったくの偶然ですが、この話を教えて下さったのは、今はS県にいるT君です。
実は主人公の俊一の住む家は、T君の家を使ったそうで、先日ここを通った時には今でも残っていました。
今はT君は住んではいませんが、お兄さんが住んでいるようです。



家に入ろうとしているのは私ではありません(^▽^笑)主人公を演じた三浦友和さんです。

山口百恵さんと結婚をする前の出演作だったと思いますが、良い演技をしていたと思います。