髭のプーサン日記

日本ハムファイターズを中心にスポーツ全般の観戦日記です。
ときおり姓名判断でのお名前に関することを書いています。

マスターズ~S・ガルシアが初優勝(J・ローズは背中を痛めるアクシデントが)

2017-04-10 19:10:30 | ゴルフ

セルヒオ・ガルシアがマスターズ初優勝!プレーオフでローズを下す…松山は11位タイ


2017年のオーガスタは波乱の幕開けとなり、決勝進出を果たせなかった有力選手には
2012/2014年に優勝を果たした、B・ワトソンや飛ばし屋のZ・ジョンソンなどの選手が
含まれることになりました。
日本人として出場をした松山英樹、池田勇太、谷原秀人のいずれもが、強風の中での
2日間を精一杯に闘いましたが、決勝進出は2オーバーで2日目を終えた松山のみと
いう結果になりました。


残念だったのは池田勇太で決勝進出には一打たりない7オーバーでしたが、
決勝ラウンドの3・4日目は風もおさまり好天に恵まれただけに、一打の重
さを感じたのではないでしょうか。
なかでもインコースでの10番から12番での連続ボギーを打った後の15番
ロングホールではバーディを奪うものの、14番と15番でまたもや連続ボギー
を叩いたのが響きました。

たしかに初日ほどの強風ではなかったものの、風が吹けば各コースには落とし
穴が無数に待っているのがオーガスタです。
攻め方を間違えば、グリーンの難しさはどこにピンを切ってもたちまちダブル
・トリプルを叩いてしまう難コースですから、仕方がないと言えばそれまでで
すが、池田勇太にとっては、惜しい予選ラウンド敗退となったことに変わりは
ありません。
しかし、彼は31歳とまだまだ若いだけに、来年もこのコースに戻りリベンジを
果たしてくれるでしょう。
かってグリーンジャケットを羽織ったことのある、F・カプルスは57歳で予選
ラウンドを突破していますし、F・ミケルソンも46歳です。
このコースを攻略するには、勢いだけでは無理。
上位に入るには「コースの熟知と経験」が絶対条件でしょう。



一方、10年ぶりにオーガスタの舞台に立った谷原秀人は、連日の大敵となった
強風に叩きのめされてしまいました。
とくに2日目のスタートホールでトリプルを叩いてしまったのが、戦意喪失の
要因だったのではないかと思います。
初日は4オーバーと微妙な位置にいましたが、2日目はあがってみたなら80
の計12オーバーとなり、さすがのパターの名手もオーガスタの罠に嵌まって
しまいました。

前々週のWGC-デル・マッチプレーでは、4位と健闘し世界ランクでも48位と
なって、2007年以来10年ぶりのマスターズ再挑戦を果たしたのですが、世界
の壁は厚かったようです。
疲れ切ってホールアウトをした谷原選手ですが、池田選手同様に決勝ラウンド
のような微風のもとでプレーをさせてあげたかった。

そうすることで青木功直伝の小技も生きてパターもさえたことでしょう。
今年38歳の彼はまだまだ若いと言えますから、池田選手同様にきっとリベンジ
を果たしてくれるでしょう。


谷原、池田、松山選手と今回の日本人の出場選手全員は、東北福祉大学卒業の
同窓生でした。
いま世界で活躍をしている選手として日本のゴルフ界を牽引している松山選手
は、世界でもっとも有名な日本人ゴルファーになりました。

そんな彼の2017マスターズは、連日パットに泣かされ続け決勝ラウンドの3日
目には2オーバースタートから、最終ホールでWボギーを叩いて4オーバーと
いう、彼にとっては不本意な成績で最終日を迎えました。

この日は8時間連続でのTV放送となり、スタートの1番ホールから観戦をする
ことが出来ましたが、出だしは好調でもしかすると「6~7打は縮めることも
可能では」と期待がもてる好プレーを見せて貰ったのですが、M・クーチャー
と並んでの67はこの日のベストスコアとなり、次のメジャー優勝への期待を
抱かせる結果だったと思います。

この大会では2~3mのパットが入らず苦戦を強いられましたが、他の選手に
比べてパットスタンスでの固さ(力み?)がなければ、もう少し入ったのかな
と素人眼には思いましたが、このところ不調の原因にあげられるパターの弱点
を克服したなら、必ずメジャーは獲る事が出来るでしょう。

この日の1アンダーは、好敵手R・ファウラーやJ・スピースと並んでの11位
タイです。
絶好調ではなかっただけに、最終日に強いヒデキの本領発揮だったと言えます。



さて優勝をしたS・ガルシアと2位に甘んじたJ・ローズの優勝争いは、手に
汗を握る近年にない闘いとなりました。
名勝負と言っても良い試合には、正直言ってTVにクギづけでした。
多分、会社出勤前に観ていたゴルフファンの中には、遅刻をした人も多かった
のではないでしょうか。
とくに13番でのミスで2打劣っていた時点で、この試合はJ・ローズで決まり
かと私は思いましたが、やはり勝負は水ものです。
14番でバーディを奪い一打差に迫ると、続く15番ロングではグリーン左の絶
好の位置に2打目を付けてイーグルを狙います。
このパットが入っていなければ、多分S・ガルシアは崩れていたかも知れません。
かっては「神の子ガルシア」と言われた、天才ゴルファーがメジャーを手中に
出来なかったのは、肝心な場面でのパットミスが原因だったからです。

そのガルシアがまさかのイーグルパットをねじ込んだ時、誰もが鳥肌を立てて
手に汗を握りながら見ていたことでしょう。
ローズもこのホールでバーディを決めてオールスクエアとなりましたが、実は
15番のティーショットでアクシデントがあったことは、知りませんでした。



TV中継では分かりませんでしたが、15番パー5でティショットを打った瞬間、
ローズはサングラスの奥の顔をしかめて一瞬その場から動けなったそうです。
その時の写真がこれです ↓






J・ローズに気遣って声をかけるS・ガルシアですが、共に欧州でプレーをする
二人はどのような言葉を交わしたのでしょう。
このような状況でも共に頑張って、9アンダー同士でプレーオフに雪崩込んだ
両雄でしたが決着のついた2ホール目の18番は、やはり背中の違和感が影響を
したのかも知れません。
メジャー未勝利のS・ガルシアには、オーガスタのパトロンも大きな声援を送り
TV解説者の中島常幸プロも、さすがに興奮気味で「ガルシアの奇跡的なプレー
にはセベ(バレステロス)がついている」と何度もつぶやきました。
悲願の優勝シーンでは、ガルシアはグリーンに向かい何かを呟きましたが、それ
は神への感謝とすでに天国に召された偉大な先輩ゴルファーへの言葉ではなかった
かと思います。



また彼の勝因のひとつには、37歳で結婚を控えた婚約者の応援が
大きなパワーを与えたと思います。
TV局のゴルフ番組のキャスターとのことですが、今年はガルシアに
とっては、まさに両手に花のHAPPYな年となりました。

この一勝で彼は、メジャーに弱いガルシアから一皮むけて次の
メジャー獲得へと動き出すでしょう。

松山英樹もうかうか出来ないUSGAでの闘いになりそうです。