婦人科系の病は、お灸による自己治療が、非常に功を奏する場合があります。
本来東洋医学は、その一人一人の体質や、気質をよく分析して処方をしますので、同じ名前の病気だとしても、全く違う漢方薬や経絡、ツボを使って治療を行います。
同じ名前の病でもというのは、寒がりか暑がりか、食欲の有無、貧血っぽいか、瘀血(おけつ)といって血の流れが阻害されていないか、生理の具合がどうか、過去の病歴や事故、手術歴などをお伺いして、その方一人一人の、方剤(いくつかの単品の漢方薬を配合してできたもの。)を決めてゆくわけです。
そんな中、お灸による自己治療は多くの場合、どなたが行っても、かなりの効果が期待できます。あまり細い問診や分析はせずとも、毎日コツコツすえることによって、必ず効果が上がります。
下手な鍼や、漢方薬を飲むよりも、ずっと効いてしまうことがあって、時々私自身も驚かされるのです。
さて、今回は「絶対的に婦人科系によいツボ」をご紹介いたします。
それは「曲泉きょくせん」です。これは、ピンポン玉くらいのサイズの子宮筋腫が消えたり、子宮内膜症が完治したり、卵巣嚢胞が急激に小さくなって治癒したりする、素晴らしいツボです。
ツボの位置は、どうぞググってみてください。簡単にわかります。
左右の曲泉に毎日1回から2回、1-2壮(お灸は1壮2壮と数えます。)すえてください。必ず効果が期待できます。
使うお灸は「せんねん灸のレギュラー」がよろしいです。
関連ブログです
http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/s/%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%93%E7%81%B8
以前は、三陰交も併用するように書いていましたが、この4-5年の読者の方々からのご報告では、曲泉一穴で十分な効果が期待できるようです。
わたくしたちのように外地におりますと、日本から買うせんねん灸なども貴重品扱いです。毎日「ああ、、、また減ってゆく、、」ともったいなくて心配になるようではいけません。
もちろん節約のためだけではなくて、お灸のツボはたくさんの種類を使うのではなく、厳選されたツボを1-2種類使うのが、最も効果があがるのです。
曲泉一穴を大切にして、こつこつとすえてゆきましょう。