けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
Twitter(X)リンク @kkclinic

流産予防、安産の方剤、白朮散を作りました

2007-08-21 08:26:28 | 東洋医学全般
「ビャクジュツサン」とよみます。
せっかく赤ちゃんができても、すぐに流産してしまって、つらい思いをされている患者さんが時々いらっしゃいます。
一般的に安産のために使われる漢方薬は白朮散以外にも、当帰散(トウキサン)など、妊婦さんの血を増やして、体を温めて、胎児の居心地のよい環境を作る方剤があります。白朮散は特に冷えがあって流産の恐れがある場合に用い、当帰散はつわりが強くて、あまりからだが冷えていない方に用います。

白朮散はおもに子宮を中心とした下腹部がちょうどよく温まって、流産防止に役立ちます。赤ちゃんの居心地がとてもよくなるのです。

最近では西洋医学の不妊治療などを受けている方も多く、その中には妊娠はしたものの、ホルモン剤の影響で卵巣がピンポン玉のようにはれてしまっている方がいらっしゃいます。こういうときはこの白朮散と当帰芍薬散を合方したものを使って、大事に影響を与えずに治療をすることが可能です。

日本伝統鍼灸漢方
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする