気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

沈黙

2017-01-24 00:26:56 | 写真

 1月21日に映画「沈黙-サイレンス」が封切られた。遠藤周作の小説の映画化を巨匠マーティン・スコセッシ監督が28年かけて成し遂げた話題作だ。2時間41分の長編を、いつものように妻とレイトショーで鑑賞しようとすると、20時50分上映開始で見終わるのは0時近くになってしまう。ビデオが出回るのを待つしかないかと諦めかけていたが、昨日、幸運なことに妻と休みが重なった。
 夜中にパソコンで今週末に折り込むチラシのチェックをして校正のメールを広告会社に送り、床に就いたのは3時近かった。睡眠不足ながら朝早く家を出て9時15分の上映に間に合った。
 妻も私も随分前に原作を読んでいたが、内容は二人ともあまり憶えていなかった。スコセッシ監督の映画を見るのは「ヒューゴの不思議な発明」以来だった。よく見る日本の俳優が大勢出演していて、日本語と英語を交えながら違和感なくストーリーが展開した。すばらしい演出と映像に引きこまれて161分が短く感じられた。
 人間が他の生き物と違う点━信仰を持っているかどうか━で近世の西洋人は他民族を評価し、自分たちの信じる宗教を世界に広めることが神の意思であると信じていた。人間の強さ、人間の弱さ、人間の醜さ、さらに神の存在に疑念を持ちながら信仰を続けることの意味を考えさせられる映画だ。

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