気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

妻の還暦祝いⅡ

2015-05-15 00:58:33 | 風景画
 旅行の二日目は寝起きの朝風呂から始まった。五月晴れの空を背景に北アルプスの山々を眺めながらの入浴は格別だった。
 
九時過ぎにホテルを出て車で長峰山に向った。昨晩のアルコールがからだに残っているのと睡眠不足とで、ボゥとしているうちに山頂に到着した。展望台を見て駆け出す孫たちの跡を追った。展望台から眺めた景色に感動して、ショルダーバッグに忍ばせていたスケッチブックを取り出した。快晴でも高度が高いので気温は低く、屋根のある展望台の中は日が射さず、体が冷えてきた。下絵をざっと描くと、展望台を出て、視界の開けた山頂広場に場所を変えてスケッチを楽しんだ。家族は各自遊んだり散策したりして大自然を満喫していた。

 昼をまわったところで長峰山をあとに松本市に車を走らせた。昼食は長男が信大生のときにアルバイトで世話になったラーメン屋にしようと前日に決めていた。店主は私が想像していたとおりの人情味溢れるおばあさんだった。長男が妻と子供を連れて訪ねてきたことをきっと喜んでくれたのだろう。注文した並ラーメンが全員大盛になっていた。
 
 楽しい時間のあとは寂しい別れがやって来る。
 孫に約束したおもちゃをショッピングセンターで買ったあと松本空港で解散となった。長男一家が去り、長女夫婦と次男が去って、空港には私たち夫婦だけが残った。
 昨日と逆の行程で帰路についた。
 4時30分発福岡行きフライトは10分遅れで松本空港を離陸したが、長男のスケジュールどおり夜の8時には家に帰り着いてNHKの大河ドラマに間に合った。夢のような36時間の楽しい旅が終わった。


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妻の還暦祝いⅠ

2015-05-14 00:09:40 | 風景画
 毎年ゴールデンウイークは二日間だけ休みを取ることにしているが、今年は9日、10日を連休にして、妻と安曇野へ出かけた。
 早くから子供らが妻の還暦祝いに、妻の行きたい所を調べて旅行のプランを練ってくれていた。
 出発日の前々日に長男からのメールでスケジュールを知ったが、分刻みの行動予定表と天気が悪い場合のサブプランまで入念に立ててあった。
 9日の朝八時に雨がぱらつく中、家を出た。徒歩で小森江駅→JR在来線で小倉駅→新幹線で博多駅→地下鉄で福岡空港→飛行機で松本空港→12時に9人全員集合、と迷うことなく定刻通りに事が運んだ。
 イタリアンレストランで昼食を摂ったあと、妻の要望どおり、お花畑?めぐりをした。アートヒルズミュージアムに入ってガラス細工を鑑賞するだけのつもりがガラス工芸作りの体験をすることになった。長男夫婦と孫らが万華鏡を作り終えると、私たち夫婦と長女夫婦、次男の5人の箸置き作りが始まった。冷や汗をかきながら、怪しいものをなんとか完成させたが、後日焼きあがって送られてくるのが楽しみだ。
 
 4時半にホテルアンビエント安曇野にチェックイン。各自大浴場で汗を流したあと、6時過ぎに大広間の食堂に集まり会席料理の晩餐が始まった。料理が美味しいのと一家全員が揃う楽しさで酒が大いに進んだ。還暦祝いお約束の赤いチャンチャンコとカブリモノは妻の辞退を尊重してカーディガンとスカーフに変わっていた。
 

 料理も酒も充分すぎるくらい堪能したあと、たっぷり一時間、妻のフェイスエステ(初体験)がサプライズ予約されていた。一旦部屋に戻ってから私たちの部屋で制限時間無し、飲み放題、食べ放題の二次会が延々と始まった。私は少し飲みすぎたようで知らぬ間に布団の中にいた。翌朝7時にお風呂を誘いに来た孫に起こされるまで熟睡していた。宴もたけなわの頃、妻の還暦までを振り返ったビデオを長男が披露して、妻も私も涙なしでは観られなかったことまでは覚えてるのだが…。あとで聞くと私と次男は2時すぎまで飲んでいたらしい。

 

 
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