気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

ジャガーEタイプ

2008-02-21 20:46:42 | 車の絵
 長男の結婚式が、いよいよ迫ってきた。
 火曜日は式の直前の休みだったが、式の段取りは全て本人たちが決めているので、こちらは何もする事がない。
 妻も何かしていないと落ち着かないのか、月曜から、熊本の娘のところに、2泊3日で遊びに行った。
 新郎の父としての謝辞を考えたりするが、どうも落ち着かない。
 「ジャガー」どころではないのかもしれないが、敢えて絵を描いて孤独な時間を過ごした。
 

LOTUS TURBO ESPRIT

2008-02-13 22:53:44 | 車の絵
 生命科学者の柳澤桂子さんの著書によると、地球上に生命が誕生して36億年以上になるという。
 生き物は遺伝子を残すために、様々に進化を続けた。
 生命のリレーが一度でも途切れると、その遺伝子はそこまでだ。
 私が今あるのも、両親があればこそで、さらに36億年のリレーがうまくいったからに他ならない。
 同じように試練を経てきた大切な「いのち」と、私と妻の「いのち」が、来週結ばれる。
 結婚とは、出会いからして奇跡であり、生命のリレーに、直接、間接に関わってきた多くの「いのち」に感謝せずにはいられない。

昭和40年4月16日の授業風景(イメージ)

2008-02-06 21:59:55 | イメージ画
 突然、午後の授業が、中断した。担任教師が教室の入口で事務員から連絡を受けると、私を呼んだ。教室を出ると、先生が聞いた。
 「お父さん、入院してたの。」
 「昨日からです。」
 「叔父さんが迎えに来てるから、すぐに正面玄関に行きなさい。」
 心配そうに見つめる先生を後に、階段を駆け下りた。
 指示された場所に、弟もやって来た。
 叔父が、幼い兄弟を、会社のトラックの助手席へ促した。
 「父ちゃんをよく見ておくんぞ---。」
 
 病院へ向かう車の中で、小さな胸の内に重苦しいものが渦巻いていたが、平穏な教室から、私一人が暗転していく様子が、ドラマを見ているようで、現実感がなかった。
 その夜、父は死んだ。
 一週間後、登校した私は、教師や級友に暖かく迎えられた。
 そして、周りの雰囲気が、もはや私に道化を認めないことに気付いた。