気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

秋月

2008-04-18 21:08:26 | 風景画
先月11日に秋月に行った時、写生をするつもりでスケッチブックを用意していたが、描く余裕がなかった。あとで絵にしようと写真を何枚か撮った。
まだ雪が残っていたくらいで、桜の開花には程遠く、城跡の石垣の上の梅が通りを地味に飾っていた。
 城跡の前は、「杉の馬場」という桜の名所で、通りの両側に桜並木がぎっしり続いている。桜の満開時には、大変な賑わいになるのだろう。
 3度目の秋月だったが、一度桜の時期に来てみたい気もするが、鄙びた閑静なイメージのほうが、秋月には似合うかもしれない。

おふくろ

2008-04-13 22:26:04 | イラスト
 私を生んでくれたかけがえのない女性。
 
 一昨年、十七回忌を終えた。
 
 享年60歳。ガンの告知から六ヶ月のはかない命だった。
 
 永遠の別れの前に、母に感謝の言葉を伝えたかったが果たせなかった。

 口に出すことで、母が不安になるのではと思い、言えなかった。

 母の死を素直に受け入れられず、時が早く過ぎ悲しみが薄らぐことを願った。

 そして十ヶ月が過ぎ、ふと思った。
 
 たとえ地の果てまで行こうと、もう母に会えないのだ。

 心に開いた穴を埋めたい一心で、母のイラストを描いた。
 
 朝晩、この絵の前で手を合わせているが、絵の中の母は、悲しんだり、喜んだ  
り、怒ったり、いろいろな表情で私をみつめてくれている。

 (この絵を描いてから17年が経ち、あちこち傷んできたので、妻に頼んで画像データに保存した。)