気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

ちょっと早めの還暦祝い

2013-09-12 21:32:21 | 車の絵
 私の誕生日は数ヶ月先だが、9月7、8日に長男夫婦、娘、次男が京都で私の還暦祝いをしてくれた。家族全員が確実に集合できる日は限られ、それぞれが暮らす地も福岡、名古屋、千葉、東京、と離れ離れなので、準備が大変だっただろう。新幹線の切符や宿の手配、観光ルートの立案、昼食場所の予約、どれも完璧だった。京都観光は私の要望どおり、幕末、維新の歴史的名所を巡るもので、孫たちには少々退屈だったかもしれないが私は大いに満足した。宿は知恩院の正面に立地し、料理もサービスも申し分なかった。還暦祝いの宴が始まるとき、孫からまさかの衣装をプレゼントされた。赤い帽子とチャンチャンコを着た自分の姿は想像したことがなかった。旅館の仲居さんに記念撮影されながら目出度い気持ちが高まっていった。亡き母の還暦祝いの場を思い出し、人生の節目のセレモニーを任された当時の私は演出不足だったのではと後悔の念が頭をよぎった。
 京都観光の二日目の朝、私と妻はレンタルきもの屋に赴き、和服に着替えた。これも子供たちのサプライズプレゼントだった。私は和服が家にあっても30年以上着ていなかったので、わが身の変身が楽しく、また妻の和装が懐かしかった。夫婦で着物を着て雨の降る古都の情緒を堪能した。楽しい時間は早く過ぎるもので、観光時間を大幅に延長してくれたものの、5時ごろ京都駅で名残惜しみながら解散した。みんなで顔を合わせたことが何よりのプレゼントだったと西に向かう列車の中でしみじみ思った。
      
還暦祝いの宴



和服で京都観光