気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

人生何事も経験、その一

2010-07-30 23:57:16 | イメージ画
 私の個人情報を中学教師にさらけだした。入信の手続き費用として12、000円を託して、「善燈明」と呼ばれるお題目が書かれた木牌と、経本、過去帳を受け取った。中学教師に言われるまま、毎日朝と晩の2回お経をあげた。一回お経をあげるのに30分は必要で、おかげで早起きの習慣がついた。そのうち広島の本山で行われる入信式に一日費やして参加した。お題目の書かれた襷と首にかける大きな念珠が増えた。お経をあげる姿がだんだん異様になってきた。お経を唱え始めて数ヶ月が過ぎても、中学教師が言うような、読経中に故人の声が聞こえることはなかった。先祖の霊を慰めるために、除籍簿をあちこちの役所から取り寄せて、生年月日や没年月日を調べたが、過去帳に記入するのは躊躇った。中学教師から、お経を毎日あげているか、教団の勉強会に出ないか、と再々電話があった。この宗教にすがれば、会社も発展し、親戚、家族も幸福になれるとのことだったが、私は早く白黒をつけたかった。中学教師の目前に巨大な普賢菩薩が現れたという教団の聖地を訪ねようと思った。教団が主催する二泊三日の巡礼ツアーは年に数回あったが、私が参加できるのは正月のツアーしかなかった。

人生何事も経験、その一

2010-07-30 00:47:24 | イメージ画
 子供の頃に聞いた大人の会話で、記憶の底に沈んでいたものが、呼び覚まされることがある。「○○さんのご主人は宗教に嵌って、家に帰って来なくなった。」
 私も危なかった時期があった。
 今から14年前、中学教師をしている高校時代の同期の女性が家を建てた時、私に仕事を廻してくれた。取引が完了してから、中学教師は自分が新興宗教の熱心な信者であることを打ち明け、私に入信を勧めた。「この世と霊界は繋がっていることが証明される。亡くなった人にもこの世で会える。」恩義からだけでなく、中学教師の嘘をついているようには思えない不思議な話に私は興味を持った。

集中豪雨

2010-07-14 22:43:59 | 写真
 マンションのエントランスは国道を車が通過する度に波が打ち寄せており、まるで船着場だ。駐車場に置いてある車に乗るまで、ズボンを膝までたくし上げ、ビ-チサンダルを履き、靴を手にして、泥水を足で探りながら恐る恐る歩いた。何とか出発したが、いつもなら2時間ちょっとで目的地に着くところを今日は4時間近くかかった。

集中豪雨

2010-07-14 22:27:36 | 写真
 家の前の道路は風師山が近いために、大雨で道路が冠水することが年に一度くらいあるのだが、マンションの横を流れる水路と駐車場の境界が定かでなくなるほどの冠水は今回が初めてだ。