気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

一昨年の危惧が現実に…

2015-02-28 23:00:31 | バイクの絵
 一昨年、私たちの店の駐車場が消滅することも省みず、父が隣接するビルを売却したとき、店を廃業させたいのかと腹立たしかった。運よく店の裏に小さな駐車場ができ、月5万円で借りることができた。店を運営するうえで駐車場を持たないという最悪の事態は回避できた。
 父からビルを買った人は、当初七階建の賃貸マンションに建て替える計画だったが、建築資材の急激な値上がりにより、ビルを取り壊してコインパーキングを作ることになった。昨年9月に工事が始まると粉塵や騒音で二ヶ月間悩まされた。工事業者に遮蔽幕や歩道の洗浄を聞き入れてもらったが、鉄筋三階建てのビルの撤去工事は容易ではなかった。工事の完了間際、ビルの敷地にあった排水口を潰してアスファルト舗装をしたため、雨が降ると逃げ場のなくなった地下水が店の売り場に大量に染み出た。雨の日は、社員一同床の排水作業に追われて商売どころではなかった。
 隣に善処を要求するが、公共の排水口が私有地にあったことを問題にして、役所と話し合いがなかなかつかず、工事がしばらく中断した。
 雨が降る度、隣と店の間に溜まった地下水を電動ポンプで排水して店の浸水を防いだが、歩道が泥まみれになり、歩行者に迷惑をかけた。
 結局、隣地のオーナーの負担で、店の敷地内に排水溝を作り、役所の負担で排水溝を下水溝に連結する工事をすることになった。
 店の敷地の一部を排水溝にされて大損だが、営業を正常に戻すためには仕方が無い。
 工事中、隣の駐車場が消滅したので、お客様に裏の駐車場を知ってもらうのに苦労した。広告のチラシに駐車場の略図を入れたり、駐車場案内の看板を店の正面に掲げていても、車から降りて駐車場の場所を聞いてくる人は稀で、今までより確実に不便になっているので、来店客が大幅に減ってしまった。
 隣の駐車場がいかに重要だったか認識させられた。コインパーキングのオーナーと交渉して、店でお客様にお渡しする駐車券も利用できるようにしてもらった。一月にコインパーキングがオープンすると、裏の駐車場よりも隣の方が利用者が多く、出費が増えたわりに客足はなかなか戻ってこない。ここ四ヶ月、店の赤字が続いている。
コメント
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