気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

亡き父の思い出Ⅱ

2014-10-29 14:12:08 | 風景画
亡き父は子育てが不器用だったのではと思うことがある。機嫌のよい時は子供と戯れるが、怒ると容赦なく手をあげた。極限の戦争体験が原因だったのではなかろうか。太平洋戦争末期に学徒出陣で海軍に入隊した後、自殺者が出るほどの上官のいじめの洗礼を受け、南方の戦地に送られてからは死と向き合う日々を送った。暗黒の時代に生まれたのが不運だったが、父はなんとか生還して伴侶を得、子供も授かった。だが戦死した人々の無念を思うと、幸せに浸ることへの後ろめたさが心のどこかにあっても不思議ではない。自身のからだの不調に気づいてからは、再び死と向き合う日々がよみがえったのではないだろうか。

もし父が生きていたら私が父に聞きたかったこと。

子供時代は幸せだった?

大学進学で親元を離れる時は悩んだ?

徴兵された時、どんな気持ちだった?

戦争でどんな目にあった?つらいことばかりだった?

戦争に生き残り、日本に帰って来た時は泣いた?

大学に復学後、母と出会った時の母の印象は?

結婚式は緊張した?

子供が生まれたとき嬉しかった?

脱サラして家業を継ぐと決めた時の心境は?

自分の店を持ってからの苦労話は?

大病を患った時、妻や子供たちのことが気がかりだった?

晩年、親族の集合写真でいつも最後尾に立ち、遠慮がちに顔だけ写っているのはなぜ?。

危篤の時、生きることを諦めなかった?
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