絵は希望を繋げることができると思う。絵を描き続けながら私自身が励まされている。今まで体調を崩
した時など絵を描き始めることで立ち直ってきた。絵の底に希望がひとかけらでも存在することを願い
ながら制作を続けてきた。そして観てくださる方にほんの少しでも希望が伝わったら嬉しいと思う。何
も大きな力でなくても、綺麗な色のセーターを一枚買うことによって外へ出る気力が生まれるような小
さな気持ちの波でいいと思う。
先日北区の会場で観た『テレジン収容所の幼い画家たち展』から大きな衝撃を受けた。アウシュビッツ
への中継収容所となったテレジン収容所にいた1万5000人の子どもたちの絵画、悲惨極まりない状況の
中での絵の多くは美しい色彩と子供らしい詩情にあふれていた。この子たちに絵を通して生きる喜びを
与えた女性画家のフリードル・ディッカーさんの存在を深く心に留めた。素晴らしい仕事をされた方。
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