風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

八朔(はっさく) 八月朔日(はちがつついたち)

2023-08-01 16:19:06 | 自然

いよいよ八月になりました。

8月1日 この日を、「八朔」(はっさく)というと、初めて知りました。

  八朔というと、晩冬から初春にいただく黄色い柑橘系の食べ物だと。

 

***** 千宗屋著『茶のある暮らし』より

 八朔は、八月朔日の略で、八月一日のこと。  

 そもそもは徳川家康が江戸城に入った日で、

 大名たちが江戸城でご挨拶に出向くという風習がありました。

 そのような1年の中盤にご挨拶に行くという習わしの名残りと、

 夏は芸事のお稽古がお休みに入ることから、

 しばらく顔を見なくなる師匠のもとに出向くようになりました。

 そもそもは江戸の習慣ですが、三千家も大名家に仕えていたことから

 京にも根付いたようです。三千家や祇園町では今も行われています。

**********

 

さて、自分には、ご挨拶に出向くべき師匠は、いたか。

 (いまは、芸事はなにもしていないのでいませんが)

師匠…尊敬する先生はというと、書道の平野公桑(こうそう)先生(男性)のお姿が浮かびました。

すらりと背が高く細身で、いつも着物を着ておられたような印象が残っています。

私の父親と同じくらいの年齢の先生でした。

先生のお宅の、広い二階座敷にたくさんの座卓が並び、

墨を磨(す)っていた子供のころが、懐かしく思い出されます。

 いや、いつごろからか墨汁になったかも。

 

八月の茶花は

 白い高桐院木槿(むくげ) 緑の山芍薬の実(やましゃくやくのみ)、金水引、すすき

 籐の編みかごに入っています。

 

利休は、「花は野の花のように」と言われたそうです。

まことに、そのように、と思います。

 

 白い木槿 しろいむくげの花   (ネットでLOVEGREENさんからお借りしました)

  どこかで白い木槿を見たいなあ。

  夏の清々しい装い、白いワンピースを想像します。