高橋源一郎と読む「戦争の向こう側」
2024年8月15日
****番組の解説より******
2018年から毎年放送しているこの番組。
今年のテーマは、戦時下の「不適切」。
戦中戦後、発禁処分とされた作品を軸に、
時代によって変わる“正しさ”とは何か、
そして表現の自由を守るために戦った作家たちの姿に迫ります。
【10時台で取り上げる主な作品】】石川達三『生きている兵隊』
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実は、私は戦争を扱った日本の小説は
『人間の条件』くらいしか読んでいません。
火野葦平の『麦と兵隊』は、避けていました。
石川辰三の『生きている兵隊』も、未読。
戦中、戦後、、中央公論社の編集者たちは
校正の日にちがあまりなかったこともあってか、
それぞれが、自分のコンプライアンス(法令遵守、倫理、規範)に従い
残虐な表現などを、自主規制して出版。
その後、より厳しい規制をされて、
いわゆる、伏字、文章削除、発禁処分などが行われた。
今流行の「不適切な表現」である。
時代によって「正義・正しさ」は、変わるのでしょうか。
立場によって「正義・正しさ」は、変わるのでしょうか。
変わることのない「正義・真理」は。
国が国民に「ひとつだけの正義」を押し付ける時代が
また、来ないようにと祈ります。
石川達三 作 『生きている兵隊』
(無料画像をお借りしました)
読む勇気はありません。