風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

坂本龍一さんの最後の演奏  「Aqua アクア」をラジオで聴きました

2024-04-16 19:35:28 | キリスト教会
飛ぶ教室で、坂本龍一さんの最後の演奏(NHKでの)を聴きました。

祈り…讃美歌を聴いているようでした。

1998年11月に「BTTB」というアルバムの中で発表された曲。
ライブでもよく演奏される曲だったとか。

いま、YouTubeで探したら、
筑紫哲也さんの「多事争論」で、まだ髪の毛が黒く長い
坂本龍一さんがTBSのホールで演奏しているのを発見。
演奏を聴いておられる、筑紫哲也さんの姿も映っていました。

お二人とも、癌になり、自分の死を見つめた人。

亡くなるまえ、NHKのお気に入りのスタジオで
坂本龍一さんは演奏なさいました。
体力の衰えもあり、何回かに分けて収録。
私はその番組は、あまりにも惜別の情、最後の演奏ということを
ご本人が自覚しておられる、その思いが激しく伝わってきて
途中で聴けなくなりました。
あまりにも切ない。

同時代、同年齢、おなじ時を生きた人が
その魂のすべて(全身全霊)をかけて演奏なさる。

NHKでの最後の演奏が、この[Aqua]だったという。

亡くなる何十分前に、家族が撮った映像は
ピアノを弾くように指を動かすものだった。
最後に彼の頭に浮かんだのは、どのメロディーだったのか。

ひとりの芸術家、音楽家としての、
最期の姿を映像に残されたのでした。



 水仙の花   (高谷学さんからお借りしました)

  ちなみに、Aquaとは、水のこと。
  水に溶けて土に帰るのかしら。
   ご自宅の庭に、ピアノを置いて、風化させるがままにした
    「ピアノの森」のよう。