そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

2015年 徒歩の旅 終章  礼文島へ、そして自宅へ

2016年07月03日 | 2015年太平洋側の旅-後半
2015年6月14日(日)~19日(金) 
(稚内市・「モシリパ」~礼文島・「桃岩荘」~川崎自宅)








宗谷岬に到達し、一応の目的を遂げた後、礼文島(6月15・16日)および札幌の知人宅(6月17日)に立ち寄り、苫小牧から夜行のフェリーを利用して、6月19日、川崎の自宅に帰った。その間のことを少し。

2008年の旅でも、最後に利尻・礼文島へ寄ったのだが、天候が今一つだった。今回も予報では曇だったが、相手は自然なので、ひょっとして‥‥、と考え、帰りの車中・船中で、礼文島の好天の報を聞くことになどなったら悔しいので、「だめもと」で行ってみた。結果は、前回のような雨天ではないものの、残念ながら今回もまた青空はお預け、となってしまったが。

6月14日(日) 曇 礼文島へ。



朝2番の船便で礼文島へ渡るべく、稚内港のフェリー乗り場へ。
途中、北防波堤ドームを。


振り返れば、開基百年記念塔。


JR稚内駅と「日本最北端の線路」のモニュメント。






7時15分発の、鴛泊経由、香深港行きのフェリーに乗る。






利尻島鴛泊港。




10時5分、香深港到着。桃岩荘ユースホステルのヘルパーたちと合流し、桃岩荘へ。




まだシーズン初めなので、泊り客は少なかったが、ヘルパーたちは元気に働いていた。


猫岩も変わらず。


午後は、付近を散策。前回にウニ丼を食べた佐藤商店は、今はなくなってしまったとのこと。
花と漁村の風景、地蔵岩などを見て回った。

オダマキ。


センダイハギ。


ノビネチドリ。


ノビネチドリの白花。


マルバトウキ。


レブンキンバイ


ハマエンドウ。


レブンシオガマ。


漁村風景。








地蔵岩。


夜は、恒例のミーティングで、歌って踊って笑って楽しく過ごした。代替わりはしても、桃岩荘の伝統は受け継がれていた。


6月15日(月) 曇 「愛とロマンの8時間コース」。



昨晩、「愛とロマンの8時間コース」を歩く人を募ったのだが、参加希望者は小生のみ。そこで、はじめは取りやめの方向だったが、ヘルパー1人(マーリー君という気さくな若者)が同行してくれることになり、急遽実現。

ユースから香深フェリーターミナルまで歩いて、そこからスコトン岬までバス。

7時25分、トド島。


「最北限の地スコトン岬」。




ここから、花を見ながら、二人で礼文島西海岸を南下した。はじめのうちは激しい風でやや難儀したが、すぐに慣れた。




トド島展望台。


「銭屋五兵衛貿易之地」の碑。




上村占魚の句碑。
「飢ゑし啼く 海猫に日増しの北風嵐」。


チシマフウロ。


レブンシオガマ。




霧の中を行く。




キジムシロ。


8時40分、霧のゴロタ岬。


ネムロシオガマ。


波白し。




エゾカンゾウ。




ゴロタ浜。




穴あき貝を拾ったりしつつ行く。

タカネナデシコ。


ハマエンドウの群落。


オダマキ。


北側の海岸線を振り返る。


10時35分、澄海岬。










レブンコザクラ。


チシマゲンゲ。


ゴゼンタチバナ。


レブンウスユキソウ。


サクラソウモドキ。


ツマトリソウ。


ふたたび海岸線。




砂浜や岩の上を歩く。










宇遠内で小休止。

その後は、ユースのヘルパーが刈払いをした樹林帯を抜け、香深井バス停を経由して、舗装道路を香深フェリーターミナルまで歩き、近道をしてユースへもどった。
前回通った礼文林道は荒れていて通行不可。残念ながら青空は見られなかった。




夜は、またミーティングでくつろぐ。


6月16日(火) 曇 稚内「モシリパ」ユースホステルへ。



桃岩荘を辞し、フェリーターミナルへ。

ターミナルで見かけたレブンキンバイと、


レブンウスユキソウ。


8時45分、桃岩荘のヘルパーと同宿者に見送られて、稚内行きのフェリーへ。「また来いよ~」の声が風の中に消えていった。






ふたたびモシリパ ユースホステルへ。

その後は、お土産を買ったり、市役所へ最北端到着証明書を申請にいったり、


ユースのそばの「ボリューム亭」というレストランで、店名通りのボリュームのあるカツ定食(900円)を食べたり、
記念に書店で2冊ほど北海道に関する本を購入したりと、のんびりと過ごした。

渡辺一史著『北の無人駅から』(北海道新聞社)


工藤裕之著『追憶の鉄路』(北海道新聞社)



6月17日(水) 曇のち晴 札幌へ。

朝一番の特急「スーパー宗谷2号」で、稚内から札幌の知人のところへ。


札幌駅で落ちあい、短時間ながら駅周辺を案内してもらった。


大通公園。


時計台。












彼とは、前年の旅の途中、神戸たるみユースホステルで同宿だった。宗谷岬に着いたら、帰途に寄ってくれとの言葉に甘えて、1泊させてもらった。夜は、ビールを飲みながら、旅の話や本の話など時間を忘れた。


6月18日(木)~19日(金) 曇のち雨 川崎の自宅へ。

朝食をご馳走になって、ゆっくり知人宅を辞し、
日中は、札幌駅付近の書店で、松浦武四郎に関する本などをながめたりして時間調整。1冊購入。

小松哲郎著『ゆたかなる大地―松浦武四郎が歩く―』(北海道出版企画センター)


15時、帰宅の途につく。「札幌発のバスで苫小牧へ、苫小牧からフェリーで茨城県大洗港へ、そしてさらにバスで東京駅へ」というパックがあり、それを利用した。










そして、6月19日20時、80日ぶりに川崎の自宅へ戻り、旅が終わった。

最後に、礼文島の思い出に、
ゴロタ浜で拾った穴あき貝と、


桃岩荘で購入した2015年限定ポスターを。








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