風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

映画『春を背負って』を観る

2014-06-22 | 山歩き

 映画『春を背負って』をカミさんと観にいった。日曜日の朝一番だったら人も少なくて空いているだろうと思って、第一回目の9:00からの上映を狙って行ったのに、TOHOシネマズ岡南は思いのほか人が多かった。同じ映画を観に来た懐かしい山仲間二人にも再会した。僕のカミさんです、って初めて紹介した。
 笹本稜平氏の『春を背負って』は二年ほど前に単行本を買って読んだことがあり、ほのぼのとした山小屋の話だった記憶がある。
 その原作が『劔岳 点の記』の木村大作監督の手にかかるとどうなるのか。彼のカメラワークでどのような映像に仕上げられるのか、興味が尽きなかった。
 立山連峰や野口五郎岳などの四季の映像は美しかった。ストーリーは原作とはかなり違っていたけど、映画化する場合、ストーリーを簡潔にまとめるので仕方ないことだろう。この映画はいい人ばかりで悪人は一人も登場しない映画なので、仕舞いまで気楽に観れた。そして爽やかな気分で映画館を後にした。

 夕方、スポーツジムに行き、5kmをランニングマシンで走った後、バイクをこぎながら北杜夫の『白きたおやかな峰』を読む。彼の父、斎藤茂吉の歌集『白き山』といい、『白きたおやかな峰』なんて、何て響きのいい言葉だろう。『白きたおやかな峰』は今ではすっかり古典になってしまったけど、ヒマラヤがまだ未踏の地だったころの遠征隊の話は何度読んでも面白い。併読しているこの本も、しばらく楽しめそう。