風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

時の空白を埋める

2021-02-27 | 健康

 二月ももうじき終わる。春がすぐ近くまでやってきている。

 岡山と蒜山の2拠点生活も半年が過ぎた。往復する毎週末のドライブも車窓から思わぬ発見があったりして飽きることはない。

 まだ半年だ。

 春夏秋冬、一年間の暮らしを通して、僕が選択した2拠点生活という暮らし方をどう総括できるだろうか。

 この半年間で一番よかったことは娘と一緒の時間が増えたことかなあ。2拠点を往復する間はもちろん、山小屋では二人だけの生活なので、たまにはぶつかることもあるけど、親子の距離が少しだけ縮まったことかもしれない。

 娘は高校卒業後、家から離れて東京と兵庫で学生生活を送った。一昨年、病気療養のため家に戻ってくるまでの長い間、離れて暮らしてきた。今は亡き妻とは娘と母親の特別な交流があったのかもしれないけど、父親である僕とは疎遠だった。その間のぽっかりと空いた時の空白を今の2拠点生活でゆっくりと埋めているのかもしれない。

 だから今のこの生活を、一日一日を、慈しみつつ大切に生きたいと思う。

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感染者ゼロの日

2021-02-26 | 健康

 昨日は岡山県内で新型コロナウィルス感染者が一人もいなかったようだ。感染者ゼロは115日ぶりだとか。隣接する県では鳥取、島根、香川と岡山の4県がゼロだった。少し明るい気持ちになった。

 ワクチン接種も始まり、コロナ禍でのこれまでの張り詰めた社会の空気がほんの少し緩み、ほんわかとしてきたように感じる。緊張のしっぱなしではストレスが溜まるばかりだ。空気が変わってきたことは喜ばしいことだけど、緩み過ぎて感染者が再び急増しないことを願っている。

 あとは東京オリンピックが開催されるかどうかだ。開催の可否を決断する日までに国内でコロナをほぼ完璧に封じ込めた状態を作り出せなければ、諸外国から選手や関係者を迎え入れることはできない。あと2ヶ月足らずが勝負だ。まだ東京オリンピック開催の夢を捨てるわけにはいかない。

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水の出ない不自由な暮らし

2021-02-25 | 田舎暮らし

 先週から山小屋の井戸水を汲み上げる水中ポンプユニットが故障している。地元の水道屋さんに電話で連絡をとって現場を見てもらったところ、水中ポンプを交換しないとだめとのこと。機械ものには経年劣化は避けられない。水道屋さんの言われるままに機器の手配を依頼した。

 デンマークの会社の深井戸用水中ポンプなので機器の手配に日数がかかりそうだ。気長に待つしかない。

 昨晩、温水で洗い物をしていた娘が、山小屋で雪を溶かして水作りをした苦い経験を振り返り、これまで当たり前のように使ってきた水のありがたみがよくわかったよと笑いながら言った。

 水程度ではめげたりしない。今週も水の出ない、Quality Of Lifeがガクンと下がった山小屋にいつも通り娘とハナで向かう。

 ホームセンターで灯油用のポリタンクを6個買った。家から水道水を運ぶためだ。しばらくの間、不便な暮らしを強いられるけど、それも含めて丸ごと山小屋暮らしを楽しまなくっちゃー。

 

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水風呂の贅沢

2021-02-24 | 健康

 祝日明けの水曜日だ。もう、週の半ば。

 今朝も冬の寒さを感じない暖かさだ。春の到来をひしひしと感じる。

 昨日、スポーツジムで水風呂に2回入った。いつもは仕事帰りに立ち寄り、夕方は時間に追われているので、1回だけ3〜5分間ほど水風呂に浸かるのを習慣にしている。祝日の昨日はたっぷり時間があった。時間を気にせず2回、水風呂に浸かった。

 水風呂の快感は風呂から出たあとにゆっくりやってくる。押し寄せる快い温もりは幸福そのものだ。

 スポーツジムの水風呂は水道水をさらに一定温度まで冷却した水が温度管理されて給水されているのでかなり冷たい。だからそれなりに気合を振り絞らないと肩まで浸かることはできない。浸かってしまえば、あとは心を無にして時間の経過を愉しむ。長く浸かり続けると低体温症になるんじゃないかとか、急激な温度変化が脳梗塞を惹き起こさないかなあとか根拠のないことを心配することもあるけど、水風呂から出た後の快感の魅力には敵わない。

 ジムの水風呂を利用する人は多くない。おかげで水風呂はいつも独り占め状態だ。それを2回も愉しめたのは最高の贅沢。祝日ならではの贅沢を味わうことができた。

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確定申告

2021-02-23 | 健康

 今日は天皇誕生日で祝日だ。天皇陛下はめでたく61歳を迎えられた。天皇制の国家に生まれ、天皇を平和を象徴する存在として受け入れているので、この日は自然とおめでたい気持ちになる。

 祝日をのんびり過ごしたいけど、今日一日の僕の仕事は確定申告と格闘すること。確定申告をやっつけて、税務署の休日投函口に申告書の書類を入れた封筒を投函するまでがミッションだ。年に一度の面倒な作業だけど、納税は国民の義務なので仕方ない。

 すでに7時過ぎなのに娘とハナちゃんはまだ起きてくる気配はない。二人とも、まったく、宵っ張りの朝寝坊だ。

 早寝早起きの僕とは対極する生活習慣なので、朝は家の中がとても静か。何をするにしてもはかどる利点がある。

 この我が家のゴールデン・サイレント・タイムに確定申告書の作成に取り組もうと思う。

 週末は毎週山小屋暮らしなので、今日は町で久しぶりに過ごすことになった。何となくこの時間が新鮮に感じられる。

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ニットの新作

2021-02-22 | トイプードル

 この前から娘が編んでいたハナちゃんのニットウエアが完成した。さっそくハナちゃんに着せてファンションショーだ。

 今回は少し細めの毛糸なので、これからの季節に向いていそうだ。ハナはまんざらでもなさそうな表情でカメラ目線を送ってくれた。

 娘がせっせと編んでくれるので、いつの間にかハナのニットの衣装が増えた。ハナの衣装ダンスはすでに溢れ出している。娘はハナに「私に感謝してよ」と言い含めているけど、ハナに通じているのかなあ。

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水作り

2021-02-21 | 田舎暮らし
 
 
 金曜日の夜、山小屋に入った。到着すると、いつも通り、屋外にある水抜き栓を通水にしたけど、水の流れる音がまったくしない。嫌な予感が走った。
 ここしばらく春のような陽気が続いたので、先週、小屋を去るときに水道を流し続けるようにしなかった油断が凶と出てしまったのか。
 凍結が原因だったのか。土曜日はいいお天気だったけど、井戸水のポンプは動かず、雪を融かして水作りに精を出した。娘は珍しいからか、あるいはワイルドな生活が面白いのか、文句も言わず水作りを手伝ってくれた。
 経年による井戸の揚水ポンプの老朽化が原因だと思うので、ポンプ交換しないといけないのかもしれないなあ。

 
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山に戻る

2021-02-19 | 田舎暮らし

 さあ、金曜日の朝だ。今晩もいつも通り山小屋に舞い戻る予定だ。

 溶けかかっていた雪もこの二日間でまた降り積もったはずなので、雪の世界で過ごせそうだ。

 頑張って仕事をして、気持ちよく山に戻ろう。

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岡村喬生さんを偲ぶ

2021-02-18 | Weblog

 深夜便アーカイブスで世界的なオペラ歌手、岡村喬生さんの話を聴いた。28歳で単身イタリアにオペラ修行に出かける逸話が面白い。妻子を日本に残し、単身でイタリアに乗り込む青年特有の覇気に圧倒される。世界レベルを目指してチャレンジングな修行で鍛え上げられたバスの音声はすばらしい。

 2011年に収録されたアーカイブスだけど、いい話が聴けてよかったなあ。先月、89歳で岡村喬生さんは逝去された。ご冥福をお祈りします。

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胃を褒められる

2021-02-17 | 健康

 生まれて初めて内視鏡検査を受けた。年に一回の定期健診で内視鏡検査を強く勧められたので、仕方なく予定していた胃のバリウム検査を取り止めて内視鏡に変更した。

 突然の検査変更だったので心の整理がついていない状態だった。初めての内視鏡のため、よほど不安そうに見えたのか、検査が済むまで年配の看護師さんがそばについて「大丈夫ですからね」と肩や腕をさすり続けてくださった。

 検査後、医師から写真を示しながら「胃の中がとてもきれいでした。若々しい胃ですね」とお褒めの言葉。

 検査後、軽やかな足取りでいったん家に戻り、ウキウキしながら娘にそのことを伝えると、醒めたトーンで「胃のなかを褒められて嬉しいかなあ・・」と一言。気持ちを凹まされたまま、会社に向かった。 

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土とともに生きる

2021-02-16 | 健康

 父親から葡萄園を引き継いだ古い友人が、食用の葡萄とは別に、ワインにチャレンジしている。そこでできた葡萄を使い、蒜山ワイナリーで醸造してもらった白ワイン発売の案内が届いた。一昨年は豪雨被害で葡萄の収穫ができず残念だったけど、今回は嬉しい知らせだ。どんな味だろう。楽しみがふくらむばかりだ。今日、さっそく購入を申し込もう。

 作物を育て、土とともに生きる暮らしに強い憧れがあったけど、僕にとっては儚い夢だ。土と生きるさまを遠くから眺めることで満足しなくてはいけない。僕にとって今の2拠点暮らしは農業を眺める楽しみを十分満たしてくれている。

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大地の子

2021-02-15 | 健康

 さあ、新しい一週間が始まる朝だ。あいにくの雨だけど、心は軽やかだ。

 週末は山で冷涼な空気をいっぱい吸って、エネルギーを体いっぱい詰め込んだ。暴走しないように気をつけながら突っ走るのみだ。

 昨日、「大地の子」4分冊を全て読み終えた。戦災孤児の主人公が最後に、一緒に暮らそうという父親に向かって僕は大地の子だからと日本に戻らず中国で暮らす意思を伝えるところは切なかったけど、それもありだなあ。身を削るようにして孤児を育ててくれた養父と養母に対する思いも強くあるだろうし・・・。いい話だった。

 今週の半ばに寒波の到来が予想されている。また週末には新雪の山に出会えるかなあ。

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暖かい朝

2021-02-14 | 健康
 


 今朝も暖かい空気に包まれ、山小屋の中では素足で十分だ。まるで春だ。
 娘とハナはまだ起きてこない。コーヒーを淹れて、Mahalia Jacksonさんの1958年Newport Jazz FestivalのCDアルバムを聴く。Mahaliaさんのスローテンポの歌が部屋中に広がる。永遠の生命を感じる。
 


 昨日もお昼ご飯を食べてから、ぶらぶらと山麓を散歩した。散歩から戻ると、ハナをお風呂に入れる。それから順にお風呂に入り、夕食の準備に取りかかる。食事の後はお決まりの映画「フーテンの寅さん」を観て、笑い転げる。
 娘は編み物。
 朝から薪ストーブを焚くので、部屋の温度計は20°Cあたりを指している。何をするでもなく、本を読んだり、音楽を聴いたり、薪をこしらえたり。気ままに過ごす時間が心地よい。
 今日も娘が起きてきたら散歩をしよう。
 
 
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春の気配

2021-02-13 | 大自然
 
 
 春の気配を感じる陽気の一日だった。残雪も日に日に融けだして、鮮やかな緑が広がってきた。
 夕方、娘とハナと一緒に散歩に出かけた。
 
 
 いつまでも歩き続けたくなるような散歩だ。ハナも道草を喰いながら軽やかに歩き続ける。

 
 大山と烏ヶ山が遠望できた。さすがに大山はまだ深い雪に包まれている。近くて遠い山の美しさに足を止めてしばらく眺めた。
 


 今晩は温かいおでんだ。





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ピロリちゃん

2021-02-09 | 健康

 年に一度の生活習慣病予防健診の時期が来た。家に届いた受診案内をみると、前年度の検査結果に基づいてピロリ菌感染の疑いがあるのでオプションで内視鏡検査を勧められた。これまで何年も同じ内容の文面で内視鏡検査を勧められてきたが、検査を受けてこなかった。

 僕が育った片田舎の小学校の校舎の上に貯水タンクがあった。あの時代、そういう多くの貯水タンクにはピロリ菌が潜んでいるという新聞記事をずっと後になって読んだことがある。おそらく僕の胃の中にピロリちゃんは住みついているんだろうと思う。

 しかし冷静に考えてみると、この歳までピロリちゃんは大きな悪さもせずに僕の体の中でおとなしく住んでいたわけだ。昭和、平成、令和と浮き沈みの人生を僕に寄り添って共に生きてきたピロリちゃんだ。喜怒哀楽を共にした同志だ。

 今さら、お前は悪いやつらしいからここからすぐに出ていけ、というような薄情な仕打ちはできないし、ハートフルを信条とする僕の主義にもとる。それにこの歳まで悪さをせずにいたのだから、むしろ良いことも少しはしてくれていたのではないかとも思う。ただ今の医学の研究段階では体に益するピロリ菌の働きを解明できていないだけなんじゃないかと疑ってみたりもする。

 ピロリちゃんは僕の体の中できっと少しは良いこともしてくれていると信じたい。だから僕はピロリちゃんを積極的に除菌したりしない。ピロリちゃんと一緒にこれからの余生を最期まで僕と仲良く一緒に生きようと覚悟を決めて、今年も内視鏡検査の案内文を破り捨てた。

 

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